日本酒のソーダ割り、おすすめ銘柄は? — 割って合う酒・合わない酒の見分け方

※ 写真はイメージです

日本酒をソーダで割る飲み方が、ここ数年で一気に広まった。さっぱりして飲みやすいし、度数も下げられる。夏はとくに気持ちいい。

ただ、やってみて「思ったほどおいしくない」となる人もいる。原因はだいたい、割る酒の選び方にある。日本酒なら何でもソーダ割りに向くわけではない。むしろ向き・不向きがはっきり分かれる飲み方だ。ここでは、ソーダ割りに合う銘柄の選び方を蔵元目線で整理してみる。

ソーダ割りに向くのは「度数が高くて味のしっかりした酒」

ソーダ割りに向くのは、アルコール度数が高めで、味の輪郭がはっきりした酒だと思う。

理由はシンプルで、炭酸水で割ると味は確実に薄まるから。もともと淡くて繊細な酒を割ると、旨味も香りもぼやけて、ただの「薄い水っぽいお酒」になってしまう。逆に、原酒のように度数が高く(17〜19度くらい)、米の旨味やキレがしっかりある酒なら、割っても味の芯が残る。だから飲みごたえが消えない。

目安としては「原酒」「本醸造」「普通酒」のように、味がはっきりしたタイプ。淡麗辛口で度数高めの酒も、ソーダと合わせるとキレが立って気持ちいい。

いちばん確実なのは、ソーダ割り専用に造られた酒

迷ったら、最初からソーダ割りを前提に設計された日本酒を選ぶのが確実だ。

うちの蔵には SAKE for Highball という、まさにソーダ割り専用に造った日本酒がある。原酒で18度と高めだが、これは炭酸で割ることを計算した度数。1:1で割ると約9度になり、ビールやハイボールと同じ感覚で飲める。割っても味がぼやけないよう旨味とキレを設計してあるので、「薄まって物足りない」が起きにくい。

家でいろいろ試すのも楽しいけれど、まず「ソーダ割りのおいしい状態」を一度知っておくと、手持ちの酒で割るときの基準ができる。専用設計の一本は、その基準づくりに向いている。

手持ちの日本酒で試すなら、こういう銘柄を

家にある日本酒で割ってみたいなら、選ぶ基準は「もったいなくない酒かどうか」。

普通酒や本醸造、いわゆる晩酌用の酒は、ソーダ割りにちょうどいい。度数もそこそこあって味もしっかりしているし、値段も手ごろだから気軽に試せる。冷蔵庫に残っていて飲みきれずにいる一本があれば、ソーダ割りで再利用するのもいい手だ。

逆に避けたいのは、繊細な香りが売りの大吟醸や吟醸酒。せっかくの華やかな香りが炭酸で飛んでしまうし、味も薄まって持ち味が消える。高い酒ほどソーダ割りには向かない、と覚えておくと失敗しない。大吟醸はそのまま冷やして、香りごと味わうのがいい。

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割合と作り方のコツ

ソーダ割りは、割合と注ぎ方で仕上がりがけっこう変わる。

割合は、日本酒1に対してソーダ1〜2が基本。さっぱり飲みたいならソーダ多め、酒の味を残したいなら1:1。まずは1:1から始めて、好みで調整するのがわかりやすい。

作り方のコツは、氷をたっぷり入れたグラスに先に日本酒を注ぎ、あとから炭酸水を静かに加えること。勢いよく注いだり混ぜすぎたりすると炭酸が抜けてしまう。最後にマドラーで一回だけ、そっと縦に混ぜれば十分だ。レモンやライムをひと絞りすると、香りが立って夏らしくなる。

割り方の細かいバリエーションは日本酒ハイボールの記事にまとめてあるので、もっと突き詰めたい方はそちらも。

ソーダ割りに合うつまみ

炭酸のさっぱり感を活かすなら、つまみも軽いものや揚げ物が合う。

唐揚げやフライドポテト、餃子のような脂のあるものは、ソーダ割りの爽快感が脂を切ってくれてよく合う。焼き鳥やBBQとの相性もいい。レモンを添えれば、揚げ物との一体感がさらに増す。

あっさり系なら、枝豆や冷奴、刺身。酒の旨味が残るソーダ割りなら、素朴なつまみでも十分に成立する。難しく考えず、ビールやハイボールに合わせるものと同じ感覚でいい。

自分に合う一本を見つけるには

ソーダ割りに合う酒は、結局「度数と味のしっかりした、割って映える酒」。とはいえ、辛口が好きか旨味が好きか、どれくらいの濃さで飲みたいかは人によって違う。

どの酒を選べばいいか迷ったら、蔵元AIの診断を使ってみてほしい。好みの味や飲み方を6つの質問で聞いて、22銘柄の中から合いそうな一本を選ぶ。ソーダ割り前提で探したい、と考えながら答えれば、向いている酒が見えてくるはずだ。

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