正月に飲む日本酒|おすすめと選び方を蔵元が解説

正月に開ける一本は、普段の晩酌の酒とは少し意味が違う。一年の始まりに、家族や来客と囲む祝いの席。そこに置く酒は、味だけでなく「改まった感じ」も含めて選びたくなる。

秦野・金井酒造店から、正月に飲む日本酒の選び方を整理してみたい。何を基準に選べばいいのか迷っている方への、提案として読んでもらえれば。

※ 写真はイメージです

目次

正月の日本酒は「役割」で選ぶ

正月の酒選びでまず考えたいのは、その酒に何をさせたいか、という役割だ。大きく分けて二つある。

ひとつは祝いの象徴としての一本。元旦に最初に開け、香りで場を改める酒。ここは香りの高い大吟醸系が映える。もうひとつは料理に寄り添う一本。おせちや煮物と一緒に長く飲む酒で、こちらは料理の邪魔をしない純米系が活きる。

一本で両方を兼ねさせることもできるが、役割を分けて二本用意すると、正月の食卓はぐっと豊かになる。

香りで選ぶ — 祝い酒には大吟醸・純米大吟醸

「正月だから一段良いものを」と考えるなら、まず候補に挙がるのが大吟醸純米大吟醸だ。米を高度に磨いて低温でじっくり醸すこのクラスは、グラスに注いだ瞬間に華やかな吟醸香が立ち上がる。

正月の祝い酒に向くのは、この「香りで場が改まる」感覚があるから。冷やしすぎると香りが閉じてしまうので、**10〜15℃**くらい、冷蔵庫から出して少し置いたあたりが飲み頃になる。

大吟醸と純米大吟醸の違いは、醸造アルコールを添加するかどうか。大吟醸はすっきり辛口寄りに、純米大吟醸は米の旨みがふくよかに乗る傾向がある。辛口が好みなら大吟醸、旨みも欲しいなら純米大吟醸、という選び分けが分かりやすい。

味の好みで選ぶ — 辛口か、甘口か

香りのタイプが決まったら、次は味の方向性。正月は来客の好みもあるので、迷ったら中口〜やや辛口を選んでおくと外しにくい。甘さが強い酒はおせちの甘い品と重なりやすく、極端な辛口は苦手な人もいる。

家族の好みがはっきりしているなら、それに合わせて。甘酸っぱさのある軽い酒、しっかり辛口の食中酒、香り高い吟醸——正月は普段より一本多く開ける口実がある日でもある。

見た目で選ぶ — 木箱・化粧箱という選択

正月の酒は、置いてある姿も含めて「ハレ」の一部だと思う。木箱入りや化粧箱入りの一本は、床の間や食卓に置くだけで席が改まる。年始の挨拶に来た方へ一献、という場面でも見栄えは効く。

味で選んだ一本に箱の有無の選択肢があるなら、正月はあえて箱付きを選んでみるのも良い。

金井酒造店の正月におすすめの一本

当蔵から、正月の祝い酒に向く一本を。やや辛口で華やかな吟醸香が立つ大吟醸は、元旦に最初に開ける一本にちょうどいい。秦野の「はだのブランド」認証も受けている。木箱入りなら、置いても贈っても映える。

白笹鼓 大吟醸

白笹鼓 大吟醸(720ml)

¥4,400〜(木箱あり ¥5,500)

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香りを立てつつ料理にも寄り添わせたいなら、純米大吟醸という手もある。甘辛中口で吟醸香があり、おせちの食卓に一本だけ置くなら使いやすい。

白笹鼓 純米大吟醸 を見る

正月の前後も、酒で楽しむ

正月の酒は、年末年始という大きな流れの一部でもある。おせちとの合わせ方、大晦日の一杯、お屠蘇の作法まで含めて全体像を見たい方は、年末年始の総まとめから入るのがおすすめ。

年末年始に飲む日本酒|正月・おせち・年越し・お屠蘇の選び方

おせちと合わせる一本を具体的に決めたい方はこちら。

おせちに合う日本酒|重箱の味と合わせる一杯

正月に開けるなら、その年の新酒・しぼりたてもふさわしい。

初しぼり・新酒とは|日本酒の季節・特徴・飲み方

飲むときの約束

正月は飲む機会が増える季節。未成年の飲酒は法律で禁じられています。妊娠中・授乳中の方、車や自転車を運転する方は飲酒できません。 適量を心がけて、気持ちよく新年を迎えてほしい。

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