コスパの良い日本酒おすすめ|価格と味のバランスで選ぶ
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※ 写真はイメージです
「コスパの良い日本酒」を探すとき、つい価格だけに目が行きがちだ。でもコスパとは「価格に対して満足度がどれだけ高いか」であって、単に安い酒のことではない。
2,000円の酒が1,000円の酒より倍美味しいかと言えば、そう単純ではない。逆に、飲み方を変えるだけで一杯あたりのコストが大きく下がることもある。ここでは「価格と味のバランス」という視点で、コスパの良い日本酒の選び方を考えてみたい。
コスパを考える3つの軸
日本酒のコスパを考えるとき、見るべきポイントは3つある。
1つ目は「一杯あたりの価格」。720mlのボトルからおよそ4〜5杯取れる(一合150ml換算)。1,870円の酒なら一杯あたり約370〜470円。居酒屋で飲む日本酒一合が500〜800円くらいだから、家で飲めばそれだけでコスパは良い。
2つ目は「飲み方のバリエーション」。冷やでも燗でも美味しい酒、あるいは割って飲める酒は、一本で何通りも楽しめる。飽きずに飲みきれるから、結果的にコスパが高くなる。
3つ目は「料理との汎用性」。どんな料理にも合う食中酒タイプは、あれこれ銘柄を揃えなくても済む。食卓に一本置いておけばだいたい対応できる酒は、地味だけどコスパが良い。
黒笹 Classic 特別純米(720ml 1,870円)——価格と味のバランスの良さ
金井酒造店の黒笹 Classic 特別純米は、720mlで1,870円(税込)。特別純米酒としてはかなり手に取りやすい価格帯だと思う。
この酒のコスパが良いと感じるのは、飲み方の守備範囲が広いからだ。冷やで飲めばキレのある辛口、ぬる燗にすると旨味がふくらむ。ひとつの銘柄で温度帯によって違う表情を見せるから、飲んでいて飽きない。
料理との相性も幅広い。和食はもちろん、中華やイタリアンにも合う。特に出汁の効いた煮物や、醤油ベースの炒め物との組み合わせが良い。「今日は何を食べるかわからないけど、とりあえず冷蔵庫に入れておきたい」という一本としてちょうどいい。
焼酎と日本酒のどちらがコスパが良いかを比較した記事も書いている。気になる人は焼酎と日本酒のコスパ比較を読んでみてほしい。
Sake for Highball——「割って飲む」というコスパの考え方
コスパを語るうえで触れておきたいのが、日本酒を割って飲むスタイルだ。
金井酒造店のSake for Highballは、炭酸水で割ることを前提に設計した日本酒だ。炭酸で割ると一杯あたりに使う日本酒の量が減るから、ボトル一本から取れる杯数が増える。結果として一杯あたりのコストがかなり下がる。
たとえば720mlのボトルを1:1で炭酸割りにすれば、実質1,440ml分の飲み物になる。一杯200mlとして7杯。一杯あたりの日本酒コストは数百円に収まる。炭酸水の価格を足しても、居酒屋の一杯よりずっと安い。
味もちゃんと設計している。割ったときに薄くならないよう、味わいの骨格を強めに造っている。レモンを絞っても良いし、氷をたっぷり入れてもいい。ビールやハイボールの感覚で飲める日本酒だ。詳しくは日本酒ハイボールの作り方で書いた。
※ 写真はイメージです
コスパで失敗しないために
コスパを追求しすぎると、かえって失敗することがある。よくあるのが「安いから」という理由だけで大容量を買って、結局飲みきれずに残してしまうパターンだ。飲みきれない酒はコスパゼロだ。
自分の飲むペースに合ったサイズを選ぶことが、実はコスパを上げる一番の近道だったりする。週に一合ペースなら720ml、毎日飲むなら一升瓶。当たり前のようだが、ここを間違えると無駄が出る。
もうひとつ、「特定名称酒じゃないとダメ」という思い込みも見直してみる価値がある。普通酒にも美味しいものはあるし、本醸造は純米酒より安いことが多いが、味の方向性が違うだけで品質が劣るわけではない。
好みが分かればコスパは上がる
結局のところ、コスパが良いかどうかは「自分に合っているかどうか」で決まる。3,000円の大吟醸が自分の好みにぴったりなら、それはコスパの良い買い物だ。逆に1,000円の酒でも好みに合わなければ、お金の無駄になる。
自分の好みを把握することが、コスパの良い日本酒選びの出発点になる。日本酒の選び方全般については日本酒のおすすめガイドも参考にしてほしい。