金井酒造店、海外へ。なぜ今、まちの酒造が海外へ向かうのか。
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第1話|なぜ今、まちの酒蔵が海外へ向かうのか
少し前のことになりますが、金井酒造店は中国・上海で開催された展示会へ出展しました。
今回は、出発前に私たちが感じていたことから、上海への挑戦を振り返ります。
創業は明治元年。神奈川県秦野市で唯一残る酒蔵として、地域の中で酒造りを続けてきた私たちにとって、海外展示会への挑戦は、決して当たり前のことではありません。
出展が決まったとき、期待がある一方で、不安もありました。
日本酒業界は今、大きな転換期にあります。
人口減少、飲酒人口の変化、ライフスタイルの多様化。
「良い酒を造るだけでは届かない時代」になってきていることを、日々感じています。
だからこそ、私たちは“新しい日本酒体験”を模索しています。
ワインのように楽しめる日本酒。
若い世代にも届くデザイン。
地域文化ごと伝える酒造り。
そうした挑戦が、海外ではどのように受け止められるのか。
期待もあります。不安もあります。
それでも、まちの酒蔵だからこそ、世界に届けられる価値があると信じています。
今回の上海出展では、単に商品を並べるだけではなく、秦野の名水や、丹沢の自然、そして地域文化の背景まで含めて伝えてきたいと思いました。
海外の方にとって、日本酒はまだまだ「未知の飲み物」です。
だからこそ、どんな土地で、どんな水を使い、どんな想いで造られているのか。
そんな背景も含めて知っていただくことで、日本酒の新しい魅力を感じてもらえるのではないか。
そんな期待を胸に、私たちは上海へ向かいました。
さて、どんな出会いが待っていたのか。
ここから、上海での挑戦を振り返っていきます。