いつも立ち寄ってしまう、お気に入りの水場

秦野市は神奈川県唯一の盆地です。市内を流れる河川の多くは丹沢山塊の合い間から発し、地下には約7億5千万トン の地下水が眠っているという。湧水も豊富で環境省選定の名水百選にも選ばれており、首都圏からは名水を求め、ポリタンクを車にたくさん積んで、水汲みに来る人もいるほどなのです。


秦野名水まっぷ(秦野市役所Webサイト)
https://www.city.hadano.kanagawa.jp/www/contents/1001000000701/index.html

 

若竹の泉1

蔵に来る方のなかにも、「今日は水を汲みにきたのです」とおっしゃる方も多い。

秦野駅からほど近い「弘法の清水」、出雲大社相模分祠の敷地内に湧く「ゆずりの水」、ドライブで訪れる人の多いヤビツ峠の先「護摩屋敷の水」などの名前はよく耳にします。


飲み比べるのまた、楽しい。

きっと、丹沢の激しい造山活動によって作られた微妙な地質の違いが、味わいの違いに現れているのだろうと思います。標高の高いところは軟水でさらりとしており、比較的低い街中の湧水ではミネラルが多く味わい深くなります。お気に入りの水場を探して市内を巡ってみてほしいなぁ。秦野に来るときは空のボトルを持ってくると良いと思います。市民のみなさんが大切に手入れをしている水場ですので、丁寧に使って、たのしんでくださいね〜!



そんなわけで今日は・・・

コトさんのつい寄ってしまうお気に入りの水場をご紹介


若竹の泉

若竹の泉2

桜の里としても有名な「千村」にあります。ここは自噴井戸ではなく、渋沢丘陵に位置する白山神社付近の横穴から湧き出る水を、市民の力で引き込んだ「湧水」になります。「どぼどぼ」と湧き出るその水は、先代に当たる方が生活用水として求めた水というだけあるのか、程よい味わいがあり、もっとも自分に馴染むなぁと感じるお水です。お米もふっくら炊きあがります。

春には八重桜がたくさん飾られていたり、いつも綺麗に整備されていますが、時々引き込みが不調になるのか、出ていないことも・・・そんな手作り感もまた、水汲みの楽しみの一つでもあります。(所在地:秦野市千村882


峠湧水



市内の水でも比較的柔らかく、甘味があります。お茶を入れるのにもとてもよいですし、御酒を飲むときの「やわらぎ水(合いの手で飲む水、ウィスキーでいうところのチェイサー)」としても最適です。


そして実はここ、ちょっとした秘密があり、「秘密基地感」がなんともそそられる、ワクワクする水場です。


峠湧水2

あれ?入れない!?実はフェンスのうちの一つが可動式になっておりチェーンのついた鍵を持ち上げると開錠できるようになっています。動物が入れないようになっているようです。上水道用の「峠取水場」のあまり水を水場として整備したもの。非日常感がたまらなく好きです。(所在地:峠バス停向かい



どの水場もそれぞれに好き。