BBQ・キャンプで飲みたいお酒 — 炭火とレモンサワーと、丹沢の夜

BBQ・キャンプで飲みたいお酒 — 炭火とレモンサワーと、丹沢の夜

外で飲むお酒は、なぜか美味い

焚き火の煙が漂う中、缶を開けた瞬間の音。炭の上で肉が焼ける匂い。遠くに聞こえる川の音。

家のソファで飲む同じお酒が、なぜかキャンプ場ではぐっと美味く感じる——そんな経験、ありませんか? 開放感、空腹感、適度な疲労感、そして「ここまで来た」という達成感。それら全部が混ざって、グラスの中に溶け込む気がします。

神奈川県秦野市にある金井酒造店は、丹沢山系の麓に蔵を構える酒蔵です。名水百選にも選ばれた湧き水「白笹の水」で酒を仕込んできました。そんな私たちが、アウトドアで飲みたいお酒について、正直にお話しします。

BBQ・キャンプに持っていくお酒の条件

まずは現実的な話から。アウトドアのお酒選びには、家飲みとは違う「条件」があります。

① 割れない・壊れない

瓶ものを持っていくと、荷物を積み込むときにヒヤッとします。とはいえ缶だけでは物足りない。そこで「しっかりした瓶でも、割れを気にせずバッグに入れられるか」が意外と大事なポイントになります。

② 万能に食事と合う

キャンプのメニューは幅広い。牛肉、ソーセージ、焼き野菜、〆のご飯もの……一本で全部カバーできると荷物が減ります。

③ 話のネタになる

「これ、秦野の酒蔵のやつなんだよ」——それだけで焚き火の会話が弾みます。コンビニで買える定番より、ちょっとした背景があるお酒のほうが、場が豊かになるものです。

クラッチュ × ソーダ割が、キャンプ最強な理由

金井酒造店が手がける「クラッチュ 湘南潮彩レモン40」は、大吟醸をベースにした果実リキュールです。湯河原産レモンの果汁が40%入っていて、アルコール度数は25度、720ml瓶で¥2,750。

これ、キャンプにとことん向いています。理由を挙げます。

荷物が軽く、準備が楽

炭酸水(あるいは市販のソーダ)さえあれば、あとは割るだけ。レモンを丸ごと持っていく必要も、シロップを別に用意する必要もありません。荷物を減らしたいバックパックキャンパーにも、車でどっさり積んでいくファミリーBBQにも、同じ一本で対応できます。

レモンの酸味が、肉に合いすぎる

炭火で焼いた肉の脂を、レモンの爽やかな酸がすっきりと流してくれます。焼き鳥にレモンを絞るのと同じ理屈で、でもお酒ごとレモンが入っているので手間いらず。大吟醸ベースのきれいな甘みが後を引いて、「もう一杯」となるやつです。

果汁40%の本気度

市販のレモンサワーの素は果汁10〜20%台のものが多い中、湯河原産レモン40%はひと口飲めばわかります。人工的な酸味ではなく、皮のほろ苦さと果肉の甘さが共存する、本物のレモンの複雑さがあります。

ソーダで1:1〜1:2に割ってロックで。氷を多めにして、キャンプ場の夜風に当たりながらゆっくり飲む——これが最高です。

白笹鼓を、キャンプで飲む

焚き火が落ち着いて、星が出てきた頃。そんな時間には、日本酒をやりたくなります。

白笹鼓シリーズの純米酒は、燗にするとぐっと旨みが開きます。キャンプ場でも、シェラカップがあれば「外燗」が楽しめます。

やり方はシンプル。シェラカップに日本酒を注いで、焚き火の傍らかバーナーの弱火でじっくり温める。温度計がなければ、指で側面を触ってみてください。「熱くてすぐ離す」くらいが人肌燗から熱燗のあたり。ゆっくり飲みながら話して、少し冷めたらまた温める——そのくり返しが、焚き火の時間とよく合います。

本醸造はすっきりした飲み口で、燗冷ましでも美味しく飲めます。「今夜は静かに飲みたい」という夜には、本醸造をぬる燗で。「しっかり食べながら飲む」夜には純米を熱燗で。白笹鼓シリーズなら、そのどちらにも答えてくれます。

丹沢エリアのキャンプ場から、蔵元は近い

丹沢・大山エリアはキャンプ場の宝庫です。秦野市内や周辺の中川温泉・道志みちエリアには、アクセスしやすいキャンプ場がいくつもあります。

そして金井酒造店の蔵は、秦野駅から車で数分の場所にあります。つまり——キャンプの前日に蔵元へ立ち寄って、お酒を仕入れてからフィールドへ向かう、というルートが現実的に成立します。

「地元の蔵のお酒を、地元の山で飲む」。それだけで、同じお酒がもう少し美味くなる気がしませんか。

キャンプの帰り道に秦野に立ち寄って、次のキャンプ用を補充していく方も増えています。蔵の直売所では、スタッフが好みを聞きながら一本を選ぶお手伝いをします。気軽に声をかけてみてください。

締め

炭が白くなって、焚き火が熾き火になる頃。グラスの中のレモンサワーはいつの間にか空になっていて、シェラカップの純米酒だけが、まだ温かい。

外で飲むお酒が美味い理由は、きっと「今、ここにいる」という感覚が、いつもより鮮明だからだと思います。

丹沢の夜は、長くて静かで、星が多い。

その夜に、何を飲むかは——もう決まっていますか。

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