戸川公園で遊んだ後のお楽しみ — 子どもは川遊び、大人は蔵元の地酒

戸川公園で遊んだ後のお楽しみ — 子どもは川遊び、大人は蔵元の地酒 ※ 写真はイメージです

県立秦野戸川公園は、年間61万人が訪れる。チューリップが咲く4月だけで12万人。秦野の中でいちばん人が集まる場所と言っていい。

でもこの公園、遊んだ後にどこへ行くかで一日の満足度がかなり変わる。子どもたちが川で遊んでいる間に少しだけ考えておいてほしい。ここから車で数分のところに、明治元年創業の酒蔵があるということを。

県立秦野戸川公園は秦野市堀山下にある県立公園だ。表丹沢の入り口、水無川の流れに沿って広がっていて、あの「風の吊り橋」がシンボルになっている。バーベキュー場には屋根付きの炉が13卓あって、手ぶらBBQも持ち込みBBQもできる。夏には川遊び、春にはチューリップ、秋には紅葉——季節ごとに理由のある公園だ。

そして金井酒造店は、この公園のすぐ近くにある。同じ秦野市堀山下の中に、公園と酒蔵が共存している。この地理的な事実を知っているだけで、戸川公園の過ごし方に「もう一つの楽しみ」が加わる。

戸川公園で遊んだ後のお楽しみ — 子どもは川遊び、大人は蔵元の地酒(2) ※ 写真はイメージです

戸川公園のバーベキューは、お酒の持ち込みがカギ

戸川公園のバーベキュー場は人気が高くて、予約はすぐに埋まる。特に夏場は30日前の予約開始と同時に動かないと取れないことがある。

基本食材セットがついた手ぶらコースもあるが、食材を自分で持ち込むこともできる。そしてお酒の持ち込みは自由だ。ここが重要なポイントで、バーベキュー場に着いてから缶ビールを買うのではなく、事前に何を飲むか考えておくことで、BBQの質がまるで変わる。

炭火で肉を焼いて、脂が滴る音を聞きながら、缶チューハイのプルタブを引く——それも楽しいけれど、もう一段階上がある。秦野の蔵元が大吟醸で仕込んだレモンサワーの素「クラッチュ 湘南潮彩レモン40」をクーラーボックスに入れておいて、ソーダで割る。果汁40%のレモンの酸味が、炭火で焼いた肉の脂をすっと洗い流してくれる。缶の果汁3%とは別世界の爽快感だ。

720mlのボトル1本でソーダ割り8杯以上作れるから、缶を何本も買っていくよりも軽くてゴミも少ない。アウトドアの合理性と美味しさが両立する。

子どもが遊んでいる間に、蔵元の直売所へ

戸川公園の楽しみ方で意外と知られていないのが、子どもたちが公園で遊んでいる間に大人が蔵元に寄るというパターンだ。

金井酒造店の直売所は車で数分の場所にある。子どもたちが川で水遊びに夢中になっている隙に、お父さんかお母さんが直売所にさっと行って、夕方のBBQで飲む酒を選んで戻ってくる。直売所は予約不要、月曜から土曜の9時から17時まで開いている。

棚に並ぶのは白笹鼓(しらささつづみ)の純米大吟醸から本醸造まで、黒笹シリーズのEdenやRevive、クラッチュやウメザケ。全商品が揃っている。直売所のスタッフに「戸川公園でBBQなんですけど」と言えば、炭火に合う酒を見繕ってくれる。この会話が、蔵の直売所ならではの買い物体験だ。

子どもたちには川遊びのお楽しみを、大人には蔵元の酒のお楽しみを。戸川公園と金井酒造店のセットが、秦野の休日を完成形にしてくれる。

表丹沢ネイチャーアクティビティの拠点としての戸川公園

戸川公園は単なる公園ではない。表丹沢のネイチャーアクティビティの拠点でもある。

ここは塔ノ岳や鍋割山への登山口「大倉」のすぐ近くだ。登山者たちがバスを降りて山に向かう玄関口の横に、この公園がある。登山をしない家族は公園でBBQと川遊び、登山する人は山に登って戻ってくる——こういう使い分けができるのが、戸川公園の立地の強みだ。

秦野市は表丹沢をネイチャーアクティビティの拠点として打ち出しており、新東名の秦野丹沢SAが2028年頃に開業すれば、このエリアへのアクセスはさらに良くなる。東京・横浜から気軽に来られる「自然の入り口」として、戸川公園はますます注目される場所になるだろう。

その入り口の近くに酒蔵がある。自然で遊んで、地元の酒を飲んで帰る。これが秦野という街のポテンシャルだ。

季節ごとの戸川公園 × 蔵元の楽しみ方

春は戸川公園のチューリップだ。4月には12万人が訪れるこの花畑を歩いた後に、蔵元の直売所で春の限定酒を探す。ササノシラベ 春笹うすにごり純米吟醸生が出ていれば、春の秦野を瓶に詰めたような一本に出会える。

夏は川遊びとBBQの本番だ。水無川の浅瀬で子どもたちが歓声を上げている横で、大人はクラッチュのソーダ割りを片手に肉を焼く。暑い日にはウメザケのロックもいい。日本酒ベースの梅酒だから、甘すぎなくて爽やか。全国梅酒品評会で銀賞を獲った実力は、夏の屋外でこそ発揮される。

秋は紅葉と丹沢のハイキング。表丹沢の山々が色づく季節に、登山帰りの一杯を蔵元で選ぶ。白笹鼓の特別純米を常温で——秋の空気と辛口の酒は、黙っていても合う。

冬は蔵見学の季節だ。酒造りが始まる冬場は仕込みの蔵を見学できるから、蔵見学を予約してから戸川公園を散歩するコースもある。公園の冬景色と蔵の中のひんやりした空気。静かな秦野の良さを味わえるのは、むしろ冬かもしれない。

家族でも、グループでも、デートでも

戸川公園はとにかく懐が深い。子連れファミリーのBBQはもちろん、友人同士のグループキャンプ、カップルの日帰りデートにも使える。

家族なら、公園の大型遊具と川遊びで子どもを存分に遊ばせつつ、帰りに蔵元でお土産を買う。飲み比べセット(5銘柄・¥3,850)は、帰ってからの家飲みに最適だし、おじいちゃんおばあちゃんへのお土産にもなる。

グループなら、手分けしてBBQ食材と蔵元の酒をそれぞれ調達して合流、という作戦が楽しい。蔵元担当は直売所で「今夜何人で飲むんですけど」と相談すれば、量と種類を提案してもらえる。

カップルなら、公園の風の吊り橋を渡って、蔵元の直売所を覗いて、秦野の湧き水スポットをめぐるコースがいい。秦野駅の近くには日帰り温泉もあるから、公園と蔵と温泉で半日コースが組める。

戸川公園に来て、蔵にも寄った。それだけで「秦野って、いい街だな」と思ってもらえたら、蔵元としてはいちばん嬉しい。

アクセス

県立秦野戸川公園は秦野市堀山下にある。小田急線の渋沢駅からバスで「大倉」下車すぐ。車なら新東名の秦野丹沢ICから約5分。

金井酒造店も同じ秦野市堀山下182-1。戸川公園から車で数分。直売所は月曜から土曜、9時から17時(日曜不定休)。蔵見学は予約制・有料。

オンラインショップで事前に注文しておけば、来店受け取り(ローカルピックアップ)で送料無料。戸川公園で遊ぶ日に合わせて注文して、直売所でピックアップするのがいちばんスマートだ。

戸川公園で遊んだ後のお楽しみ — 子どもは川遊び、大人は蔵元の地酒 — アクセス ※ 写真はイメージです

今度の週末、戸川公園に行くなら。公園で遊ぶだけで終わらせず、蔵にも寄ってみてほしい。一本の酒が、秦野の一日を少しだけ特別にしてくれる。


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