丹沢ハイキング・登山ガイド — コース別の楽しみ方と、麓の名水・酒蔵
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※ 写真はイメージです
丹沢(たんざわ)は、神奈川県の北西部に広がる山地だ。都心から電車でも車でも1〜2時間と近く、初心者向けの里山歩きから本格的な縦走まで、レベルに応じて楽しめる。
金井酒造店は、その丹沢のふもと・秦野で明治元年から酒を造っている蔵元だ。仕込み水は丹沢に降った雨が長い時間をかけて湧き出した伏流水。つまり丹沢の水で酒を造っている。だから「丹沢を歩いた日の夜、その水で造った酒を家でゆっくり味わう」という楽しみ方には、ちょっとした縁がある。ここでは、地元目線で丹沢の歩き方をコース別にまとめてみる。
丹沢とは — 都心から近い、水の山
丹沢は、表丹沢・裏丹沢・西丹沢などに分かれる広い山域だ。最高峰は蛭ヶ岳だが、登山者に人気なのは塔ノ岳や鍋割山、大山あたり。秦野・伊勢原側からアプローチする「表丹沢」は、都心からのアクセスがよく、日帰りで登れる山が多い。
丹沢のもうひとつの顔が「水」。丹沢に降った雨や雪解け水が地下に蓄えられ、ふもとの秦野では名水百選の湧水群として湧き出している。山を歩き、その水で淹れたコーヒーを飲み、家ではその水で造った酒を味わう——丹沢は、水でつながっている山だ。
初心者向け — 弘法山・渋沢丘陵の里山歩き
「がっつり登山はちょっと」という人には、弘法山がおすすめだ。標高235mで、秦野駅から歩いて登れる手軽さ。桜やアジサイの季節は特に気持ちがいい。途中に湧き水スポットもあるので、水を汲んで山頂でひと休みできる。
弘法山や渋沢丘陵あたりの里山歩きは、家族連れやハイキング入門にちょうどいい。詳しい歩き方は弘法山ハイキングにまとめてある。
※ 写真はイメージです
本格登山 — 塔ノ岳・鍋割山・表丹沢
しっかり登りたいなら、表丹沢の塔ノ岳や鍋割山が定番だ。大倉から塔ノ岳へ向かう尾根は「バカ尾根」とも呼ばれる登りごたえのあるルートで、山頂からの眺めは抜群。鍋割山の名物・鍋焼きうどんを目当てに登る人も多い。
このあたりのコース取りや楽しみ方は塔ノ岳・鍋割山・弘法山の記事や表丹沢で遊ぶに書いている。コースタイムや登山口へのアクセス、最新の登山道状況は、登る前に必ず公式情報やヤマレコ等で確認してほしい。山の情報は変わりやすい。
ドライブ・絶景 — ヤビツ峠と菜の花台
歩かずに丹沢の景色を楽しむなら、ドライブもいい。ヤビツ峠は秦野側から登れる峠道で、ドライブやヒルクライムの定番。その途中にある菜の花台展望台からは、秦野盆地と相模湾まで見渡せる。夜景スポットとしても知られている。
ヤビツ峠は塔ノ岳・大山への登山口でもあるので、登山とドライブの起点を兼ねている。詳しくは菜の花台・ヤビツ峠の記事へ。
キャンプ・川遊び — 丹沢で野営する
丹沢のふもとには、キャンプ場や川遊びのできる渓流が点在している。夏は涼を求めて訪れる人が多い。BBQと組み合わせれば、外で飲むお酒が一段とおいしくなる。
丹沢でのキャンプや外飲みの楽しみ方はキャンプで飲みたいお酒にまとめている。屋外で飲むなら、運びやすい四合瓶やソーダで割れるレモンサワーの素が扱いやすい。
歩いたあとの楽しみ — 名水と温泉、そして麓の酒蔵
歩いて喉が渇いたら、まずはふもとの名水でひと息。秦野には容器を持参すれば汲める湧き水スポットがある。山のあとの一杯の水は、軟水のやわらかさがよくわかる。
体を休めるなら温泉も。ふもとの秦野・鶴巻温泉エリアには日帰り温泉があり、歩いた疲れをほぐせる。
そしてお土産に、丹沢の伏流水で造った酒を。金井酒造店は明治元年から、丹沢の地下水を仕込み水に酒を造ってきた蔵だ。山で飲んだ湧き水のやわらかさが、そのまま酒の味の根っこにつながっている。家に帰った夜、その日歩いた山を思い出しながら一杯やる——そんな楽しみ方ができるのが、水でつながった土地の面白さだと思う。蔵を起点にした一日の組み方は丹沢ハイキングと蔵元めぐりに書いた。もちろんお酒は二十歳になってから、適量で。
丹沢を歩く前に
最後に、安全のための基本だけ。丹沢は手軽な山もあるが、塔ノ岳や鍋割山などは標高差があり、装備と計画が必要だ。コースタイムに余裕を持ち、登山届を出し、天気と日没時刻を確認してから入山してほしい。山小屋やバスの運行状況も事前チェックを。
里山の弘法山や、ドライブの菜の花台あたりから始めて、慣れてきたら表丹沢の縦走へ——という進み方なら、丹沢の魅力を無理なく味わえると思う。歩いたあとは、ふもとの名水でひと息。その水で造った酒は、お土産にして家でゆっくり味わってほしい。
※ 登山コースの難易度・コースタイム・登山口へのアクセス・山小屋やバスの運行、温泉施設の営業情報は変わることがあります。入山・お出かけ前に最新の公式情報をご確認ください。