相模灘・残草蓬莱・白笹鼓 — 神奈川内陸部の地酒を知る

天青や松みどりが「神奈川の地酒」として比較的広く知られているのに対し、神奈川県の内陸部にも個性の異なる蔵が複数ある。

相模原・愛川・厚木・海老名・秦野と、内陸各地に蔵元が点在し、それぞれ異なる水と哲学で酒を造っている。「神奈川の地酒をもう少し深く知りたい」という人に向けて、内陸部の6蔵を整理する。


相模灘(久保田酒造 / 相模原市)

神奈川内陸部の地酒を知る — 相模灘・残草蓬莱・巌乃泉・いづみ橋・盛升・白笹鼓 — 相模灘(久保田酒造 / 相模原市) ※ 写真はイメージです

相模原市に蔵を構える久保田酒造の銘柄。弘化元年(1844年)創業。相模灘は神奈川の地酒として全国の酒販店で取り扱いがあり、酒質の安定感と入手しやすさから固定ファンを持つ。丹沢山系の湧水を使い、米の旨みを活かしたバランスの良い食中酒を目指している。


巌乃泉(清水酒造 / 相模原市)

同じく相模原市に蔵を構える清水酒造の銘柄。宝暦年間(1751年)創業で、神奈川県内では最も古い蔵のひとつ。270年以上の歴史を持つ。「巌乃泉(いわおのいずみ)」はモンドセレクション5年連続金賞受賞歴を持つ銘柄で、すっきりとした中に米由来の旨みがある。


残草蓬莱(大矢孝酒造 / 愛川町)

愛川町の蔵元、大矢孝酒造が手がける「残草蓬莱(ざるそうほうらい)」。天保元年(1830年)創業。銘柄名のユニークさから日本酒ファンの間で知られ、全国の日本酒専門店での取り扱いもある。愛川町は相模原市の南西に位置する内陸の町で、地域の地名を銘柄に冠している。白麹仕込みやスパークリングなど現代的なラインナップも展開する。


盛升(黄金井酒造 / 厚木市)

厚木市七沢に蔵を構える黄金井酒造の銘柄。文政元年(1818年)創業。「盛升(さかります)」は全国新酒鑑評会での金賞受賞歴を持つ。丹沢・大山の麓という立地で、清酒に加えクラフトビール「相模ビール」やクラフトジンも手がける多角的な蔵だ。


いづみ橋(泉橋酒造 / 海老名市)

海老名市に蔵を構える泉橋酒造の銘柄。安政4年(1857年)創業。「農醸一体」をコンセプトに、酒米の自家栽培から醸造まで一貫して行う全量純米蔵。自家栽培米100%にこだわり、田んぼから酒瓶まで管理する透明性が特徴だ。醸造アルコールを一切使用しない。


白笹鼓(金井酒造店 / 秦野市)

神奈川内陸部の地酒を知る — 相模灘・残草蓬莱・巌乃泉・いづみ橋・盛升・白笹鼓 — 白笹鼓(金井酒造店 / 秦野市) ※ 写真はイメージです

秦野市に蔵を構える金井酒造店の銘柄。明治元年(1868年)創業で、丹沢山系の名水百選の伏流水を仕込み水に使う。

相模原・愛川・厚木・海老名の各蔵と同じ内陸エリアに位置しながら、白笹鼓は表丹沢の麓・秦野盆地という名水地帯の水を使う。軟水寄りの中硬水による柔らかい口当たりと、米の旨みがきれいに出る後味の消え方が特徴だ。純米・本醸造・大吟醸の3ラインで、食中酒から贈り物用まで用途別に選べる。


神奈川の地酒を深く選ぶために

天青・松みどり・箱根山といった知名度の高い銘柄と並べて、内陸部の6蔵を選択肢に入れると、神奈川の地酒の幅が見えてくる。

産地が異なれば水も違い、同じ「神奈川の地酒」でも酒質は蔵ごとに別物だ。いくつか試してみることで、自分の好みと相手に合う一本が分かってくる。


取り寄せるなら

白笹鼓・クラッチュ 湘南潮彩レモン40は金井酒造店のオンラインストアから蔵元直送で取り寄せできる。他の蔵は各蔵の公式サイトや専門酒販店での取り扱いを確認してみるのもいい。


白笹鼓のラインナップ → 金井酒造店オンラインストア
神奈川の全酒蔵まとめ → 神奈川の酒蔵14蔵
天青・いづみ橋との比較 → 神奈川の地酒3本を選ぶなら


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