女性におすすめの日本酒|飲みやすさだけじゃない選び方

※ 写真はイメージです

「女性におすすめの日本酒」と検索すると、たいてい「フルーティーで飲みやすいもの」が並ぶ。たしかにフルーティーな日本酒は入り口としていい。でも、飲みやすさだけで選び続けると、日本酒の奥行きに触れないまま終わってしまうことがある。

飲みやすさは大事。でも、それだけじゃもったいない。今回は「飲みやすさ」の先にある選び方について、少し話してみたい。

「飲みやすい」にもいろいろある

「飲みやすい日本酒」と一口に言っても、その中身はさまざまだ。

ひとつは、アルコール度数が低いもの。一般的な日本酒が15〜16度なのに対して、12〜13度台のものは口当たりがやわらかく、お酒が強くない人でも杯が進みやすい。金井酒造店の碧笹はまさにこのタイプで、低アルコールながら米の旨みがしっかり残っている。「軽いけど薄くない」という絶妙なバランスで、食事と合わせても物足りなさを感じにくい。

もうひとつは、香りが華やかなもの。黒笹Edenは、吟醸香がしっかり立つフルーティーなタイプだ。グラスに注いだ瞬間に広がる果実のような香りは、ワインに親しんでいる人にもすっと入りやすい。香りだけでなく、口に含むとジューシーな果実味のあるボディがあるのも特徴で、飲みごたえもしっかりある。冷やして飲むと香りがきれいに立って、最初の一口で「あ、これ好きかも」と思える一本だ。

どちらも「飲みやすい」けれど、方向性がまったく違う。自分がどっちの「飲みやすさ」を求めているかを知ることが、日本酒選びの第一歩になる。

食事と合わせてみると、印象が変わる

日本酒は、食事と一緒に飲むと印象がかなり変わる。単体で飲んだときは「ちょっと辛いかも」と思ったお酒が、刺身や天ぷらと合わせた途端においしく感じることは珍しくない。

碧笹はアルコール度数が低いぶん、料理の邪魔をしない。サラダやカルパッチョのような軽い前菜にも合うし、チーズやナッツとのペアリングも楽しめる。ワインのように食前酒として飲むのもいい。

黒笹Edenは、華やかな香りに加えて、口に含むとジューシーなボディがある。この厚みが肉料理と抜群に合う。ローストビーフや鶏のグリル、豚の角煮のような旨みのある肉に、香りとボディで負けずに寄り添ってくれる。

意外なところでは、クリーム系の料理には白笹鼓の本醸造がいい。すっきりとしたキレがクリームの重さを切ってくれて、後味が軽くまとまる。カルボナーラやグラタンと合わせてみてほしい。

白身魚の刺身やカルパッチョのような繊細な料理には、黒笹Revive(リバイブ)が合う。同じ黒笹でもEdenよりきれいでやさしい純米吟醸で、白身の上品な甘みを邪魔せずに引き立てる。

「日本酒は和食」という固定観念を外してみると、料理ごとに合わせる一本が変わって、選択肢がぐっと広がる。

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日本酒がどうしても苦手なら

ここまで読んで、「やっぱり日本酒そのものが苦手かもしれない」と感じた人もいるかもしれない。それはそれで正直な感覚だから、無理に合わせる必要はない。

そういうときは、金井酒造店のクラッチュ 湘南潮彩レモン40を試してみるのもいい。大吟醸をベースにしたレモンサワーの素で、果汁40%。ソーダで割れば、日本酒の重さを感じずにすっきり飲める。日本酒の蔵元が造っているから、ベースのお酒の質がしっかりしている。「日本酒は苦手だけど、蔵元のお酒には興味がある」という人への入り口として、ちょうどいい一本だ。

「自分の好き」を見つけることが、一番の選び方

「女性向け」「初心者向け」というラベルは便利だけれど、あくまで入り口のひとつに過ぎない。大事なのは、自分が飲んでみて「好き」と感じるかどうかだ。

低アルコールのやわらかさが好きなら碧笹。華やかな香りが好きなら黒笹Eden。まずはこの二本を飲み比べてみるだけでも、自分の好みの方向性が見えてくる。

もっと幅広く日本酒の選び方を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてほしい。

日本酒のおすすめ → 日本酒のおすすめ — 選び方ガイド 日本酒の飲み比べ → 日本酒の飲み比べを楽しむ


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