箱根のお土産にお酒を選ぶなら — 箱根へ向かう道の蔵元から、神奈川の地酒
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箱根のお土産というと、大涌谷の黒たまごや寄木細工、温泉まんじゅうあたりがよく知られている。どれも外さない選択だ。ただ、渡す相手がお酒を飲む人なら、今回はお酒を選んでみてほしい。箱根の帰りに、神奈川の地酒を一本。
ところが箱根のお土産に地酒を探すと、少し戸惑うことになる。箱根町の中に清酒の蔵が見つからないからだ。
結論から言うと、箱根を名前に冠した日本酒はあるし、箱根に向かう道筋には蔵がいくつもある。どこの蔵の酒を、どこで買って持ち帰るのか。そこを整理する。神奈川の地酒全体から選びたい場合は神奈川のお土産に地酒を選ぶにある。
「箱根の地酒」はどこで造られているか
「箱根山」という銘柄がある。造っているのは井上酒造で、蔵は足柄上郡大井町にある。箱根の名を冠しているが、箱根町内ではない。
神奈川県内の清酒の蔵は14ある。並べてみると、箱根の周りに集まっているのが分かる。足柄上郡には大井町の井上酒造と石井醸造、松田町の中澤酒造、山北町の川西屋酒造店、開成町の瀬戸酒造店。小田原市には株式会社ライスワイン。そして箱根に向かう途中の秦野市に、うちの金井酒造店がある。
つまり「箱根の地酒」は、箱根の外側をぐるりと囲む蔵の酒ということになる。箱根旅行のお土産として地酒を選ぶなら、この一帯のどれかから選ぶ形になる。
箱根の道筋にある蔵
うちは神奈川県秦野市堀山下にある。明治元年の創業で、仕込みには丹沢山系の伏流水を使っている。蔵の井戸は地下およそ80mまで掘ってある。
秦野盆地の湧水群は1985年に環境庁の名水百選に選ばれている。選ばれたのは盆地の湧水群で、うちの井戸の水そのものが選定されたわけではないが、同じ盆地の地下水を汲み上げて仕込んでいる。
銘柄は白笹鼓(しらささつづみ)。秦野市内の白笹稲荷にちなんだ名前だ。
持ち帰るなら720ml、荷物にしたくないなら直送
旅のお土産で日本酒を選ぶときにいちばん効くのは、重さと割れだ。一升瓶を箱根からそのまま持ち帰るのは、電車でもバスでも現実的ではない。
720mlが落ち着きやすい。きちんとした贈り物にするなら木箱入りの大吟醸。山田錦を45%まで磨いたもので、木箱入りの720mlが税込5,500円、木箱なしは4,400円。
自分用や、気負わせない相手には2,000円台。ササノメグリの碧笹は720ml 税込2,420円。
荷物を増やしたくないなら、蔵元から直送する手もある。旅先で現物を持ち歩かずに、自宅や相手先へ届けられる。のしと包装は無料で、化粧箱は600円、手提げ袋は165円。お届け日時の指定もできる。
日本酒を飲まない相手への箱根みやげ
渡す相手が日本酒を飲まないこともある。その場合は割って飲めるものが扱いやすい。
クラッチュ 湘南潮彩レモン40は、清酒(大吟醸)と醸造アルコールをベースに、湯河原産レモンの果汁を40%使ったリキュール。原材料はレモン(神奈川県産)・清酒・醸造アルコールの3つだけで、糖類・香料・酸味料は入っていない。アルコール25度で、炭酸で割って飲む。720ml 税込2,750円。湯河原は箱根の南隣なので、土地のつながりも説明しやすい。
梅酒もある。白笹鼓のウメザケは秦野産の梅を蔵の従業員が手摘みして、日本酒に対して梅の実を重量比40%で仕込んだもの。アルコールは9度台で、原材料は梅果・清酒・果糖の3つ。720ml 税込2,750円。
蔵元でしか買えないもの
土産物店に並ぶ酒と、蔵元から出る酒は同じではない。季節限定のものや数量限定のものは、流通に乗せず蔵元の直売とオンラインだけで出ることがある。
いま出ているものだと、ササノメグリの緋笹(数量限定・720ml 税込2,420円)やSAKE for Highball(数量限定・720ml 税込2,420円/1800ml 3,520円)がそれにあたる。
うちの直売所は秦野市にあり、月曜から土曜と祝日の10時から16時に開けている。日曜は不定休。箱根へ向かう道の途中で寄るなら、蔵で選んでそのまま持っていける。
車で来る場合は、蔵の敷地内に5台ほど停められる。両隣の駐車場は当蔵のものではないので、そちらには停めないでほしい。
蔵見学は予約制で、実施日や内容は時期によって変わる。希望する場合は事前に問い合わせてほしい。
まとめ
箱根町内に清酒の蔵は見つからないが、箱根を囲む足柄・小田原・秦野には蔵が並んでいる。「箱根山」は大井町の井上酒造の銘柄。旅の荷物を考えると720mlが扱いやすく、持ち歩きたくないなら蔵元から直送できる。日本酒を飲まない相手には、割って飲めるレモンサワーの素や9度台の梅酒。季節限定・数量限定のものは蔵元の直売とオンラインだけで出ることがある。




