大吟醸とは?美味しい飲み方と値段の理由を、蔵元が自分の酒で説明します
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大吟醸は、日本酒の中でも「いいお酒」の代名詞のように扱われることが多い種類です。けれど、どう飲むのが美味しいのか、なぜ値段が高いのかまでは、意外と知られていないかもしれません。
私たち金井酒造店(神奈川・秦野)が造っている白笹鼓 大吟醸を例に、大吟醸がどんな酒で、どう飲むと美味しいのかをまとめます。
大吟醸とは
国税庁の「清酒の製法品質表示基準」では、大吟醸酒はこう決められています。
- 原料は米・米こうじ・醸造アルコール
- 精米歩合は50%以下
- 吟醸造りで造り、固有の香味と色つやが特に良好なもの
吟醸造りは、国税庁の説明では「よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること」です。
同じ条件で醸造アルコールを加えないものが「純米大吟醸」です。
醸造アルコールは何のために加えるのか
醸造アルコールについて、国税庁は次のように説明しています。
- 醪(もろみ)に適量を加えると、香りが高く、すっきりした味になる
- 香味を劣化させる乳酸菌(火落菌)が増えるのを防ぐ効果もある
- 吟醸酒や本醸造酒に使える量は、白米の重さの10%以下
大吟醸の華やかな香りとすっきりした後味は、醸造アルコールの働きも関わってできている、ということです。かさ増しのためのものではありません。
当蔵の大吟醸も、商品ページの味わいチャート(5段階)で香りの華やかさが「5」、甘辛が「4」(やや辛口)、キレが「4」です。同じ山田錦45%の純米大吟醸(甘辛3・キレ3)と比べると、一段辛口寄りで、後味が締まっています。
大吟醸の美味しい飲み方
温度はよく冷やして、5〜10℃
大吟醸は香りを引き出した酒なので、冷やして飲むのが基本です。当蔵の大吟醸も、5〜10℃に冷やすことをおすすめしています。
酒器はワイングラスか薄張りのグラス
ワイングラスや薄張りの酒器に注ぐと、華やかな香りが引き立ちます。おちょこしか無ければもちろんそれでも構いませんが、香りを楽しみたいときはグラスを試してみてください。
料理は、だしの効いた和食や刺身
焼き魚や煮物などだしの効いた和食、お刺身、カルパッチョと合わせやすい酒です。やや辛口でキレがあるので、食事と一緒にも飲みやすいと思います。
※ 写真はイメージです
一升瓶で買う人も多い
当蔵のオンラインストアの直近1年(2025年10月〜2026年10月)では、大吟醸の約4割が一升瓶(1,800ml)でした。純米大吟醸よりも一升瓶の割合が高い酒です。家族や仲間で飲む、日をまたいで少しずつ飲む、という方には一升瓶も選択肢になります。開栓後は早めに飲みきるのがおすすめです。
割って楽しむ方法も
大吟醸はそのまま飲むのが基本ですが、当蔵では大吟醸をベースにしたレモンサワーの素「クラッチュ」も造っています。大吟醸の別の楽しみ方として、大吟醸レモンサワーとはも読んでみてください。
大吟醸の値段が高い理由
大吟醸の値段が高い理由のひとつは、原料の米です。
精米歩合は、玄米を削って残った白米の重さの割合です。白米を1kg用意するのに必要な玄米は、精米歩合65%なら約1.54kg、大吟醸の45%なら約2.22kg。同じ白米の量で、玄米は4割以上多く要ります。
さらに吟醸造りは「かすの割合を高く」する造り方なので、同じ量の米から搾れる酒が少なくなります。
当蔵の大吟醸は、720mlが税込4,400円、1,800mlが税込7,150円です(木箱ありは720mlで5,500円、1,800mlで8,250円。2026年10月時点)。純米大吟醸(720mlで4,950円)より少し手に取りやすい値段です。
よくある質問
大吟醸は辛口ですか、甘口ですか? 大吟醸だから辛口、甘口ということはありません。当蔵の大吟醸は、まろやかなコクとほのかな甘みがありつつ、甘辛はやや辛口です。
大吟醸は燗にしてもいいですか? 当蔵の大吟醸は、よく冷やして飲むことをおすすめしています。
大吟醸と純米大吟醸はどちらが美味しいですか? 好みで分かれます。違いは醸造アルコールの有無で、同じ45%で両方造っている当蔵で比べた話を大吟醸と純米大吟醸、どちらが美味しい?に書いています。
商品ページ
純米大吟醸を選ぶときの考え方は純米大吟醸のおすすめと選び方に、ほかの種類との違いは日本酒の種類と選び方にまとめています。