純米吟醸とは?特別純米・大吟醸との違いと、蔵元の売れ筋5本の飲み方

純米吟醸は、ラベルでいちばんよく見かける言葉のひとつだと思います。純米酒とも大吟醸とも違うらしい、けれど何が違うのかはよく分からない。そう感じている方に向けて、決まりの中身と、実際の選び方を書きます。

私たち金井酒造店(神奈川・秦野)は、純米吟醸をいくつも造っています。後半では、その中でオンラインストアでよく選ばれている5本を、飲み方とあわせて紹介します。

目次

純米吟醸とは:米だけで、吟醸造りで造る酒

国税庁の「清酒の製法品質表示基準」で、純米吟醸酒はこう決められています。

  • 原料は米・米こうじだけ(醸造アルコールを加えない)
  • 精米歩合は60%以下
  • 吟醸造りで造り、固有の香味と色つやが良好なもの

「吟醸造り」について、国税庁は「よりよく精米した白米を低温でゆっくり発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟香)を有するように醸造すること」と説明しています。

つまり純米吟醸は、米を4割以上削り、低い温度で時間をかけて発酵させ、香りを引き出した純米酒、ということになります。

特別純米・大吟醸とは何が違う?

名前の似た種類と並べると、違いが見えやすくなります。

種類 原料 精米歩合 吟醸造り
純米酒 米・米こうじ 規定なし —
特別純米酒 米・米こうじ 60%以下 または特別な製造方法 —
純米吟醸酒 米・米こうじ 60%以下 あり
純米大吟醸酒 米・米こうじ 50%以下 あり
大吟醸酒 米・米こうじ・醸造アルコール 50%以下 あり

特別純米との違いは、吟醸造りかどうかです。どちらも米だけで造り、精米歩合60%以下という数字も重なることがあります。そのうえで香りを引き出す吟醸造りをしているのが純米吟醸です。

当蔵の酒で比べると、商品ページの味わいチャート(5段階)で香りの華やかさは、特別純米が「3」、純米吟醸はどれも「4」です。純米吟醸のほうが香りが一段立つ、という違いが数字にも出ています。

大吟醸との違いは2つあります。ひとつは精米歩合で、大吟醸は50%以下までさらに磨きます。もうひとつは原料で、大吟醸は醸造アルコールを加えます。米だけで造り、磨きを50%以下まで進めると「純米大吟醸」になります。大吟醸と純米大吟醸の違いは、大吟醸と純米大吟醸、どちらが美味しい?で詳しく書いています。

※ 写真はイメージです

蔵の中の売れ筋ランキング

当蔵のオンラインストアで、直近1年(2025年10月〜2026年10月)に出た本数の順です。720mlと1,800mlは合わせて数えました。春や秋だけ出す季節の純米吟醸は、時期によって並びが変わるので外しています。

順位 銘柄 精米歩合・度数 ひとことで
1位 黒笹 Eden 60%・15度 華やかな香りと米の甘み。Kura Master 2025 プラチナ賞
2位 黒笹 Revive 60%・15度 西洋梨のような果実感と、酸とキレ。IWC2026 ブロンズ賞
3位 ミライザケ 大地 55%・16度(原酒) 密度の高い旨みとほのかな酸味。肉料理に
4位 白笹鼓 純米吟醸 60%・14度 清涼な香りと爽やかな味わい。毎日の食卓に
5位 ミライザケ 詩歌 55%・14度 ふわりと香る吟醸香と、やさしい余韻

上位2本は、どちらも海外のコンクールで賞をいただいた黒笹シリーズです。3位と5位のミライザケは、秦野で育った減農薬の特別栽培米「五百万石」を、蔵の地下から汲み上げた水で醸した純米吟醸です。

値段は5本とも720mlで税込1,980〜2,310円です(2026年10月時点)。

5本の選び方

選ぶときの目安をまとめます。

  • 香りと甘みを楽しみたい → 黒笹 Eden
  • 果実感がありつつ、後味はすっきりがいい → 黒笹 Revive(キレは5本の中で唯一の「4」)
  • 肉料理や中華と合わせたい → ミライザケ 大地(原酒16度で飲みごたえがある)
  • 毎日の晩酌、初めての純米吟醸に → 白笹鼓 純米吟醸
  • 煮物や山菜、そば・うどんと → ミライザケ 詩歌

純米吟醸の飲み方

純米吟醸は香りを引き出した酒なので、冷やして飲むのが基本です。当蔵の5本も、商品ページではどれも冷やして飲むことをおすすめしています(Eden・大地・詩歌・白笹鼓 純米吟醸は5〜10℃が目安)。

ただ、銘柄によっては常温もおすすめできます。

  • 黒笹 Revive:冷やすとフルーティーな食前酒に。常温にすると、ふくよかさと酸味のバランスが出ます
  • 白笹鼓 純米吟醸:冷やすとキリッと、常温だと優しい味わいに

香りを楽しむなら、ワイングラスに注いでみるのもいいと思います。当蔵では大吟醸・純米大吟醸で、ワイングラスだと香りが引き立つとご案内している飲み方です。

※ 写真はイメージです

よくある質問

純米吟醸と特別純米、どちらを選べばいいですか? 香りを楽しみたいなら純米吟醸、燗にもしたい、米の旨味を味わいたいなら特別純米が向いています。特別純米の選び方は純米酒のおすすめにまとめています。

純米吟醸は燗にできますか? 当蔵の5本は、商品ページで燗をおすすめに入れていません。香りを引き出した酒なので、冷やすか、Revive と白笹鼓 純米吟醸なら常温で楽しんでいただくのがおすすめです。

純米吟醸は甘口ですか? 純米吟醸だから甘口、ということはありません。当蔵の5本は、商品ページの味わいチャートでどれも甘辛「3」(中口)です。

5本の商品ページ

ほかの種類との違いは、日本酒の種類と選び方にまとめています。

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