酒粕甘酒の作り方|蔵元の黄金比レシピ(酒粕1:砂糖1:水1)
Share
酒粕甘酒って、ちゃんとつくろうとすると意外と難しそうに思えませんか。分量はどれくらい? どのくらい煮る? と身構えてしまう。でも実際は、覚えることはたった一つだけです。
金井酒造店でつくるときの配合は、酒粕1:砂糖1:水1。これだけ。同じ量を合わせて火にかけ、溶かす。シンプルさこそが、このレシピのいちばんの取り柄です。難しい計量も、特別な道具もいりません。
ここでは、その黄金比のつくり方を流れで追いながら、ちょっと気分を変えたいときの変化球も二つ紹介します。
※ 写真はイメージです
黄金比は「1:1:1」
まず材料を用意します。酒粕、砂糖、水を、すべて同じ量だけ。たとえば酒粕100g、砂糖100g、水100mlといった具合です。一杯ぶんなら、それぞれ大さじ山盛り一杯ずつ、くらいの感覚でかまいません。きっちり量らなくても、同じ量、と覚えておけば失敗しません。
つくり方は拍子抜けするほど単純です。小鍋に水を入れて火にかけ、酒粕を小さくちぎって加えます。ゆっくり温めながら、木べらやスプーンで酒粕を溶かしていく。かたまりが残りやすいので、焦らずほぐすのがコツです。酒粕が完全に溶けてなめらかになったら、砂糖を加えてさらにひと混ぜ。砂糖が溶けきったら火を止めて、できあがりです。
ひと手間かけるなら、溶かす前に酒粕を水に少しひたしてやわらかくしておくと、ダマになりにくくなります。それでも溶けにくいときは、泡立て器で軽くかき混ぜるか、なめらかさが気になる人は最後に茶こしでこすときれいに仕上がります。
味をみて、甘さや濃さは好みで調整してください。濃いと感じたらお湯を足し、もっと甘くしたければ砂糖を少し増やす。1:1:1はあくまで出発点で、そこから自分の好みに寄せていけばいいのです。
酒粕由来のわずかなアルコールが残るので、温めて飲むと体がよく温まります。逆に夏は、つくったあと冷蔵庫で冷やして「冷やし酒粕甘酒」にしても。生姜をひとつまみ効かせると、ぐっと飲みやすくなります。
変化球その一:ジャムを混ぜる
ここからは、慣れてきた人向けの遊びです。
砂糖の一部をジャムに置き換えると、甘酒が一気にフルーティーになります。いちごジャムなら淡いピンク色に、ブルーベリーなら紫がかった甘酒に。果物の酸味が酒粕のコクと合わさって、いつもの甘酒とはまるで別の飲みものになります。
正直なところ、これはかなりの変化球です。「甘酒にジャム?」と思うかもしれません。でも、酒粕の風味とジャムの果実味は意外なほど相性がよく、一度試すと癖になる人もいます。砂糖をすべてジャムに替えるのではなく、半分は砂糖、半分はジャム、くらいから始めるとバランスが取りやすいです。
変化球その二:カルピスで割る
もう一つ、夏向きの飲み方を。できあがった酒粕甘酒を、カルピスで割るだけです。
甘酒の濃厚さに、カルピスの爽やかな酸味と乳酸の風味が加わって、後味がすっと軽くなります。冷たくして飲むと、暑い日でもごくごくいけてしまう。甘酒は重たくて夏は苦手、という人ほど試してほしい飲み方です。割合は甘酒多めから始めて、好みでカルピスを増やしていくといいでしょう。
どちらの変化球も、ベースの1:1:1がしっかりできていればこそ。まずは基本を一度つくってみて、それから遊んでみてください。
米麹甘酒との違いを一応おさえておく
ここまで読んで、「砂糖を入れるの?」と引っかかった方もいるかもしれません。
そう、酒粕甘酒は砂糖で甘みを足すタイプの甘酒です。一方、米麹からつくる甘酒は、砂糖を入れなくても米の自然な甘さだけで仕上がり、アルコールもほぼありません。手軽さなら酒粕、自然な甘さとノンアルなら米麹。同じ「甘酒」でも性格が違うので、目的に合わせて選ぶのがいちばんです。
二種類の違いはこちらの記事でくわしく整理しています。甘酒とは?米麹と酒粕の違い・効果・飲み方
肝心の酒粕について
この甘酒、おいしさのほとんどは酒粕で決まります。よい酒粕を使えば、それだけで甘酒の風味がぐっと深くなる。
酒粕は、日本酒をしぼったあとに残るもの。蔵にとっては副産物ですが、栄養も風味もたっぷり残った、いわば日本酒のもう一つの姿です。甘酒のほかにも、粕汁や粕漬けなど使い道は幅広く、その奥行きを知ると料理がもっと楽しくなります。酒粕そのものについては、こちらにまとめました。酒粕とは?使い方・甘酒・粕汁・美容まで
金井酒造店では、蔵で生まれた酒粕をそのまま詰めた「蔵元直詰 秦野の酒粕」をご用意しています。
蔵元直詰 秦野の酒粕
丹沢の名水で仕込んだ日本酒をしぼったあとに残る、蔵元直詰めの酒粕。甘酒はもちろん、粕汁や粕漬けにも使えます。寒造り(冬)の時期にだけ生まれる季節のもので、その年の仕込みが終わると次の冬までお休みになります。
¥540(税込)
秦野の酒粕を見る →※ 酒粕は寒造りの副産物のため季節商品です。今季ぶんが品切れの場合、次の入荷は寒造りの時期になります。入荷のお知らせを希望される方は、下のメールマガジン登録がおすすめです。