鶏肉・豚肉の粕漬けの作り方|酒粕でやわらかく、焦がさず焼くコツ
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酒粕は魚だけでなく、肉ともよく合います。とくにパサつきがちな鶏胸肉が、酒粕に漬けるとしっとりやわらかくなるのは、知っておくと便利な使い方です。豚ロースやもも肉も、粕漬けにすると旨みとコクが増して、いつもの焼き物がぐっとごちそうになります。
この記事では、鶏肉・豚肉を家庭で粕漬けにする手順と、酒粕でやわらかく仕上げる理由、そして焦がさずに焼くコツをまとめます。
※ 写真はイメージです
なぜ酒粕に漬けると肉がやわらかくなるのか
酒粕には、麹に由来する酵素が含まれています。この酵素が肉のたんぱく質にゆるやかに働きかけることで、身がやわらかく、しっとりした食感になると言われています。加えて、酒粕の水分と旨み成分が肉になじむことで、味に奥行きが出ます。
とくに効果を感じやすいのが、鶏胸肉やもも肉、豚ロースといった、そのまま焼くと硬くなりやすい部位です。安価な肉ほど、粕漬けのひと手間が効いてきます。
使う酒粕は「板粕」でいい
肉の粕漬けも、魚と同じく白い「板粕」やばら粕で十分です。奈良漬用の熟成した踏み込み粕は必要ありません。板粕は硬いので、少量の酒やみりんを加えてやわらかく練ってから使います。板粕と踏み込み粕の違いは酒粕で奈良漬・粕漬けを漬けるならで説明しています。
粕床の作り方(基本の配合)
魚の粕漬けと同じ粕床が使えます。肉の場合は、少し味噌を加えるとコクが増して合います。
| 材料 | 目安(肉400〜500g分) |
|---|---|
| 酒粕(板粕) | 200g |
| みりん | 大さじ2 |
| 酒 | 大さじ1〜2(かたさ調整) |
| 味噌 | 大さじ1(お好みで・コク出し) |
| 砂糖 | 大さじ1 |
| 塩 | 小さじ1/2 |
酒粕をちぎってボウルに入れ、みりん・酒でなめらかに練り、味噌・砂糖・塩を混ぜます。硬いときは電子レンジで軽く温めるとやわらかくなります。味噌よりやや柔らかいくらいが塗りやすい目安です。
漬ける手順
- 下処理:鶏胸肉は厚い部分を開いて厚みを均一に。豚ロースは筋を切っておくと反りません。軽く塩をふって出た水分を拭き取ります。
- 粕床で包む:肉の全面に粕床を塗り、ラップやジッパー袋で包みます。ガーゼを一枚かませると、焼くときに粕をぬぐいやすくなります。
- 冷蔵庫で漬ける:鶏胸肉・もも肉は一晩、豚ロースは一晩〜二晩が目安。長く漬けるほど味は濃く、身もやわらかくなります。ただし三晩を超えると塩気が強くなりすぎることがあるので、様子を見てください。
焦がさずに焼くコツ
肉の粕漬けも、魚と同じく酒粕の糖分で焦げやすいので注意します。
①焼く前に粕を軽くぬぐう。 ②弱めの中火でじっくり火を通す。 ③フライパンならクッキングシートを敷く。 鶏胸肉は火を通しすぎると硬くなるので、弱火でふたをして蒸し焼きにすると、しっとり仕上がります。豚ロースも同様に、こんがり薄いあめ色になったら食べごろです。
粕をぬぐわずに焼くと表面が黒くなりやすいので、「うっすら残す」くらいがちょうどいい加減です。
蔵元直詰の酒粕(板粕・通年)
金井酒造店では、丹沢の名水で仕込んだ日本酒をしぼった板粕を通年でお届けしています。造り酒屋のしぼりたてはやわらかく、粕床が作りやすいのが持ち味です。
まとめ
肉の粕漬けは、塩をして水を拭く → 板粕の粕床に包む → 一〜二晩漬ける → 粕をぬぐって弱火で焼くの流れ。とくに鶏胸肉は、酒粕の酵素でしっとりやわらかくなるので、パサつきが気になる人におすすめです。
まずは鶏胸肉で試して、慣れたら豚ロースへ。魚を漬けるなら魚の粕漬けの作り方、酒粕そのものの使い方は酒粕とは?使い方・甘酒・粕汁・美容までもどうぞ。
