魚の粕漬けの作り方|鮭・ぶり・さわらを酒粕で漬ける手順と焼き方
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焼き魚がいつもと同じで飽きてきた——そんなときに試してほしいのが、魚の粕漬けです。切り身を酒粕の床に数日漬けておくだけで、身がしっとりして旨みが増し、焼いたときの香ばしさがまるで違います。奈良漬のように何ヶ月もかかりません。数日で本格的な粕漬けができるのが、魚のいいところです。
この記事では、鮭・ぶり・さわら・銀だらといった定番の魚を家庭で粕漬けにする手順と、焦がさずにきれいに焼くコツをまとめます。
※ 写真はイメージです
どんな魚が粕漬けに向くか
脂ののった魚が粕漬けに向きます。定番はこのあたりです。
- 鮭(サーモン) — いちばん手に入りやすく、失敗しにくい
- ぶり — 脂が多く、粕のコクとよく合う
- さわら — 上品な白身。西京漬けの定番でもある
- 銀だら — とろけるような食感。ごちそう感が出る
- 鯛・めかじき・鰆 なども美味しく漬かります
いずれも切り身で買えるものばかり。まずは鮭から始めると、勘がつかみやすいです。
使う酒粕は「板粕」でいい
魚の粕漬けには、スーパーでよく売られている白い「板粕」やばら粕で十分です。奈良漬に使う熟成した「踏み込み粕」でなくてかまいません。魚は野菜より粕がなじみやすく、漬ける時間も短いので、フレッシュな板粕でおいしく仕上がります。
板粕は硬いので、そのままでは伸びません。少量の酒やみりんを加えてやわらかく練ってから使うのがコツです。板粕と踏み込み粕の違いは酒粕で奈良漬・粕漬けを漬けるならにまとめています。
粕床の作り方(基本の配合)
まずは粕床をつくります。目安の配合はこのくらいです。
| 材料 | 目安(切り身4切れ分) |
|---|---|
| 酒粕(板粕) | 200g |
| みりん | 大さじ2 |
| 酒 | 大さじ1〜2(かたさ調整) |
| 砂糖 | 大さじ1(お好みで) |
| 塩 | 小さじ1/2〜1 |
酒粕を細かくちぎってボウルに入れ、みりん・酒を加えて、なめらかなペースト状になるまで練ります。板粕が硬くて練りにくいときは、電子レンジで軽く温めるとやわらかくなります。砂糖と塩を加えて味を調えたら、粕床の完成です。「味噌より少しゆるいくらい」のかたさが塗りやすい目安です。
漬ける手順
- 下処理:魚の切り身に軽く塩をふり、10〜15分おきます。出てきた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取ります。この「塩をして水を拭く」ひと手間で、生臭さが抜けて日持ちもよくなります。
- 粕床で包む:切り身の両面に粕床を塗るか、ラップやガーゼで挟むように包みます。ガーゼを一枚かませると、焼くときに粕をぬぐいやすくなります。
- 冷蔵庫で漬ける:保存容器やジッパー袋に入れて冷蔵庫へ。鮭・さわらは一晩〜二晩、ぶり・銀だらは二晩〜三晩が目安です。長く漬けるほど味は濃くなります。
漬け込んだ粕床は、一度使ったら魚の水分を吸うので、繰り返し使うより一回で使い切るのがおすすめです(気になる場合は粕汁などに活用できます)。
焦がさずに焼くコツ
粕漬けの焼き方で、いちばん多い失敗が「焦げ」です。酒粕には糖分が含まれているので、普通に焼くとすぐ黒くなります。
コツは三つ。①焼く前に粕を軽くぬぐう(拭き取りすぎると風味が減るので、うっすら残る程度に)。②弱めの中火でじっくり。③グリルならアルミホイルを敷くか、途中で様子を見て返す。フライパンならクッキングシートを使うと焦げ付きにくく、後片付けも楽です。
こんがりと薄いあめ色に焼き上がれば成功。粕の香ばしさが立って、白いご飯が進む一品になります。
蔵元直詰の酒粕(板粕・通年)
金井酒造店では、丹沢の名水で仕込んだ日本酒をしぼった板粕を、通年でお届けしています。造り酒屋のしぼりたては、市販のものよりやわらかく練りやすいのが持ち味。魚の粕漬けにちょうどいい酒粕です。
まとめ
魚の粕漬けは、塩をふって水を拭く → 板粕でつくった粕床に包む → 一〜三晩漬ける → 粕をぬぐって弱火で焼く。この流れさえ押さえれば、家庭でもお店のような一品になります。奈良漬とちがって数日ででき、板粕でいいので手軽です。
まずは鮭で試して、慣れたらぶりや銀だらに広げてみてください。肉を漬けるなら鶏肉・豚肉の粕漬けの作り方、本格的な奈良漬は奈良漬の作り方へ。
