奈良漬の作り方|家庭で漬ける手順と、踏み込み粕という近道

奈良漬は、あのあめ色の見た目と深い風味から「買うもの」と思われがちですが、家庭でも漬けられます。ただ、いくつか知らないと失敗するポイントがあって、そこを外すと「なんだか奈良漬っぽくならない」で終わってしまう。

この記事では、家庭で奈良漬を漬ける基本の流れと、失敗しないための勘どころを整理します。とくに大事なのがどの酒粕を使うか。ここを間違えると、どれだけ丁寧に漬けても色も味も入りません。

※ 写真はイメージです

目次

奈良漬とは、どういう漬物か

奈良漬は、瓜やきゅうり、大根などの野菜を、塩漬けにしてから酒粕に長期間漬け込む漬物です。数週間から数ヶ月かけて、粕を替えながらじっくり漬けることで、野菜が飴色に染まり、独特のコクと香りをまといます。

ポイントは二段構え。まず塩でしっかり水を抜き、それから酒粕で風味を入れる。この順番を守ることが、日持ちする本格的な奈良漬の土台になります。

材料と、いちばん大事な「酒粕選び」

奈良漬に使う野菜の定番は、白瓜(しろうり)。ほかに、きゅうり・大根・すいかの皮なども漬けられます。

そして最重要なのが酒粕です。奈良漬に使うのは、熟成した「踏み込み粕(ふみこみかす)」。 スーパーでよく売られている白い「板粕」ではありません。ここが最初の分かれ道です。

  • 板粕(白くて硬い)=甘酒・粕汁・魚の粕漬け向き。奈良漬には色も味も入りにくい
  • 踏み込み粕(茶色〜あめ色でやわらかい)=数ヶ月熟成させた粕。奈良漬のあの色と風味は、これでしか出ない

奈良漬が茶色いのは着色ではなく、踏み込み粕そのものが熟成で茶色くなっているからです。板粕と踏み込み粕の違いは酒粕で奈良漬・粕漬けを漬けるなら|板粕と踏み込み粕の違いで詳しく書いています。

酒粕床には、踏み込み粕に砂糖・みりんを加えて甘みとまろやかさを足すのが一般的です。砂糖を多めにすると、あの上品な甘さのある奈良漬に近づきます。

奈良漬の作り方(基本の流れ)

家庭で漬けるときの、おおまかな手順です。野菜や好みによって加減は変わるので、目安として読んでください。

① 下漬け(塩漬け)

白瓜は縦半分に切って種とワタを取り除きます。切り口にたっぷりと塩をすり込み、容器に並べて重石をのせます。野菜の重さに対して塩は15〜20%ほどと、かなりしっかり効かせるのが本格奈良漬のやり方です。数日〜1週間ほどで、野菜から大量の水が上がってきます。

この塩漬けが甘い(塩が少ない・水が抜けきらない)と、あとで傷みやすくなります。しっかり水を抜くことが、日持ちと歯ごたえの決め手です。

② 塩抜き・乾燥

下漬けした野菜を取り出し、水分をよく拭きます。塩が強すぎる場合は表面を軽く洗い、風通しのよいところで半日〜1日ほど陰干しして、余分な水気をとばします。ここで水が残っていると、粕床が水っぽくなって傷みの原因になります。

③ 粕漬け(一度目)

踏み込み粕に砂糖・みりんを混ぜた粕床をつくり、野菜が完全に埋まるように漬け込みます。このとき粕はたっぷり必要。野菜を包み込む量が要るので、思っているより多くの粕を使います。容器に粕、野菜、粕、と重ねて、表面まで粕で覆います。

④ 粕を替えて漬け直す(本漬け)

数週間したら、いったん野菜を取り出し、新しい粕床に漬け替えます。一度目の粕は野菜の水を吸ってゆるくなっているので、新しい粕にすることで色と風味がぐっと深まります。本格的に仕上げたいなら、この漬け替えを2〜3回繰り返し、数ヶ月かけて熟成させます。

漬け替えの回数と期間で、浅め(数週間・あっさり)から本格(数ヶ月・濃厚)まで、好みの深さに調整できます。

どれくらいの量の粕が要るか

家庭で奈良漬を始める人が最初に驚くのが、必要な粕の量です。野菜を埋め、さらに何度か漬け替えるので、500gではまったく足りません。白瓜を数本漬けるだけでも、キロ単位の粕が必要になります。

だから奈良漬用の踏み込み粕は、3kg・5kg・10kgといったまとまった単位で用意するのが現実的です。

蔵の踏み込み粕(奈良漬用・予約制)

金井酒造店では、自蔵の酒を搾った粕をじっくり熟成させた踏み込み粕を、奈良漬用にお分けしています。熟成に時間がかかるため予約制で、次回分のお届けは2027年5〜6月を予定しています。

踏み込み粕(奈良漬用・熟成酒粕)

踏み込み粕(奈良漬用・予約制)

酒蔵で生まれた酒粕を、じっくり熟成させた奈良漬・本格粕漬け用。数量に限りがあります。

3kg ¥2,160(税込)
5kg ¥2,700(税込)
10kg ¥4,860(税込)

送料別/ご予約時のお支払い(前払い)/次回お届け 2027年5〜6月予定

踏み込み粕を予約する →

※ お酒など他の商品と一緒にご注文いただくと、2027年5〜6月の同時発送になります。先に受け取りたい商品がある場合は、分けてご注文ください。

次回の予約開始を、メールでお知らせします

踏み込み粕(奈良漬用・予約制)の受付開始をご案内します。酒粕の使い切りレシピや季節の便りも無料でお届けしています。

お知らせを受け取る(無料)→

まとめ

奈良漬づくりのコツは、①塩でしっかり水を抜く ②熟成した踏み込み粕を使う ③粕をたっぷり、何度か替えて漬けるの三つ。とくに酒粕は、板粕ではなく踏み込み粕を選ぶことが、色と風味の分かれ道になります。

まずは白瓜やきゅうりで小さく試して、粕を替えながら育てていくのが失敗しない進め方です。本格的に漬けたくなったら、熟成した踏み込み粕をまとまった量で用意してみてください。

きゅうりで漬けるならきゅうりの奈良漬の作り方、うまくいかないときは奈良漬で失敗しないコツ|色が入らない・しょっぱい・カビの原因と対策も参考にしてください。酒粕そのものの使い方は酒粕とは?使い方・甘酒・粕汁・美容まで、魚や肉を数日で漬ける手軽な粕漬けは魚の粕漬けの作り方もどうぞ。

蔵元直送のオンラインストア

のし・ギフト包装・蔵元直送に対応しています。

商品を見る →
一覧に戻る