きゅうりの奈良漬の作り方|家庭で漬ける手順と、色よく仕上げるコツ
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奈良漬というと白瓜(しろうり)が定番ですが、手に入りやすいきゅうりでも、家庭で奈良漬は作れます。白瓜より小ぶりで水分が多いぶん、塩の効かせ方と水抜きにコツがあり、そこさえ押さえれば、あのあめ色の奈良漬にぐっと近づきます。
この記事では、きゅうりで奈良漬を漬ける基本の手順と、色よく・傷ませずに仕上げるための勘どころを整理します。とくに大事なのがどの酒粕を使うか。ここを外すと、どれだけ丁寧に漬けても色も味も入りません。
きゅうりの奈良漬づくり、成功の分かれ道
家庭できゅうりの奈良漬に挑戦して「なんだか奈良漬っぽくならない」となる原因は、だいたい二つです。
ひとつは、水分。 きゅうりは白瓜よりも水っぽく、塩漬けが甘いと粕床が水っぽくなって傷みやすくなります。しっかり塩で水を抜くことが最初の関門です。
もうひとつは、酒粕の種類。 スーパーで売っている白い「板粕」で漬けても、あの飴色と深い風味は出ません。奈良漬の色と香りは、熟成した「踏み込み粕(ふみこみかす)」でしか出ないのです。板粕と踏み込み粕の違いは酒粕で奈良漬・粕漬けを漬けるなら|板粕と踏込み粕の違いにまとめています。
材料
- きゅうり:まっすぐで太めのものが漬けやすい
- 塩:きゅうりの重さに対して15〜20%(本格的に日持ちさせるならしっかり効かせる)
- 踏み込み粕(熟成した酒粕):きゅうりが埋まる量。漬け替えも考えると、思うより多く要る
- 砂糖・みりん:粕床の甘みとまろやかさに
きゅうりの奈良漬の作り方(手順)
① 下ごしらえと塩漬け(下漬け)
きゅうりはヘタを落とし、太いものは縦半分に切って種の多い部分を軽くかき出すと、水が抜けやすくなります。全体に塩をすり込み、容器に並べて重石をのせます。塩はきゅうりの重さの15〜20%としっかり。1〜数日で、きゅうりから水がたっぷり上がってきます。
この下漬けが甘い(塩が少ない・水が抜けきらない)と、あとで傷みの原因になります。しっかり水を抜くことが、日持ちと歯ごたえの決め手です。
② 塩抜き・水気を拭く
下漬けしたきゅうりを取り出し、水気をよく拭きます。塩が強すぎるようなら表面を軽く洗い、ざるにあげて半日ほど陰干しして、余分な水気をとばします。ここで水が残っていると、粕床が水っぽくなって傷みます。「漬ける前によく乾かす」のがきゅうりでは特に効きます。
③ 粕漬け(一度目)
踏み込み粕に砂糖・みりんを混ぜた粕床をつくり、きゅうりが完全に埋まるように漬け込みます。粕はたっぷり。容器に粕、きゅうり、粕、と重ねて、表面まで粕で覆います。
④ 粕を替えて漬け直す(本漬け)
数週間したら、いったんきゅうりを取り出し、新しい粕床に漬け替えます。一度目の粕はきゅうりの水を吸ってゆるくなっているので、新しい粕にすると色と風味がぐっと深まります。しっかり仕上げたいなら、この漬け替えを2〜3回くり返し、数ヶ月かけて熟成させます。
漬け替えの回数と期間で、浅め(数週間・あっさり)から本格(数ヶ月・濃厚)まで、好みの深さに調整できます。
きゅうりならではのコツ
- 細めのきゅうりは短期で:小ぶりのきゅうりは味が入りやすいので、あっさり浅漬け風の奈良漬にも向きます
- 水抜きを丁寧に:白瓜より水っぽいので、塩漬け→乾燥をしっかり。ここが白瓜との一番の違い
- 色を入れたいなら踏み込み粕+漬け替え:あめ色は熟成した粕と、粕を替えながらの時間で入っていきます
色と風味は「踏み込み粕」で決まる
家庭できゅうりの奈良漬を漬けるとき、最後にものを言うのが酒粕です。白い板粕では、いつまでも色が入らず「浅漬けの粕和え」で終わってしまう。熟成して茶色くなった踏み込み粕を使い、粕を替えながら漬けることで、あの奈良漬らしい色と香りが生まれます。
金井酒造店では、秦野の蔵で搾った酒粕をじっくり熟成させた踏み込み粕を、奈良漬用にお分けしています。熟成に時間がかかるため予約制で、次回分のお届けは2027年5〜6月を予定しています。家庭で漬ける量に合わせて3kg・5kg・10kgの3サイズをご用意しています。
踏み込み粕(奈良漬用・予約制)
秦野の蔵で搾った酒粕を熟成させた奈良漬・本格粕漬け用。3kg・5kg・10kgの3サイズ。
送料別/ご予約時のお支払い(前払い)/次回お届け 2027年5〜6月予定
踏み込み粕を予約する →※ お酒など他の商品と一緒にご注文いただくと、2027年5〜6月の同時発送になります。先に受け取りたい商品がある場合は、分けてご注文ください。
まとめ
きゅうりの奈良漬のコツは、①塩でしっかり水を抜く ②漬ける前によく乾かす ③熟成した踏み込み粕をたっぷり、何度か替えて漬けるの三つ。とくに水分の多いきゅうりでは、塩漬けと水抜きが仕上がりを左右します。
まずは細めのきゅうりで小さく試して、粕を替えながら育てていくのが失敗しない進め方です。本格的に漬けたくなったら、熟成した踏み込み粕をまとまった量で用意してみてください。
奈良漬全般の手順は奈良漬の作り方|家庭で漬ける手順と、踏み込み粕という近道、酒粕の選び方は酒粕で奈良漬・粕漬けを漬けるならもどうぞ。