滝沢園キャンプの前に寄りたい酒蔵 — 現地でも買える秦野の地酒でBBQをもっと美味しく
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※ 写真はイメージです
キャンプの買い出しといえば、スーパーで肉と野菜と缶チューハイを適当にカゴに放り込む——たいていそんな感じだろう。でも秦野でキャンプをするなら、もうひとつ選択肢がある。蔵元に寄ってから、キャンプ場に向かうのだ。
滝沢園キャンプ場は神奈川県秦野市、表丹沢の水無川渓谷にある。渋沢駅からバスで15分。東京から1時間強で着く、都心に最も近い本格キャンプ場のひとつだ。川遊びができて、バンガローもオートサイトもある。夏になると家族連れやグループで賑わう場所だが、ここにはあまり知られていない楽しみ方がある。
キャンプ場に入る前に、車で5分のところにある金井酒造店に寄ることだ。
明治元年から秦野で酒を醸してきた蔵元。直売所は月曜から土曜まで予約不要で入れる。ここで仕入れた酒をキャンプに持ち込めば、缶チューハイとは次元の違う夜が始まる。
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なぜキャンプの「前に」蔵に寄るのか
キャンプから帰る途中に蔵に寄ればいい、と思うかもしれない。でも順番は逆だ。先に蔵で酒を買って、キャンプ場でそれを開ける。この順番が大事な理由がある。
まず、直売所で実物を見て選ぶ楽しさがある。棚に並んだ白笹鼓(しらささつづみ)のラインナップを眺めながら、「今夜のBBQに何を合わせようか」と考える時間は、キャンプの準備としてかなり楽しい。肉を選ぶように、酒を選ぶ。その一本を選んだ理由ごと、キャンプの夜に持ち込めるのが蔵元買いの醍醐味だ。
そしてもうひとつ。キャンプで飲む酒は、家で飲む酒とは味が違う。これは科学というより体感の話だが、炭火の匂いと川のせせらぎの中で飲む秦野の地酒は、同じ瓶でも居間で飲むのとは確実に違う味がする。丹沢の伏流水で仕込んだ酒を、丹沢の麓で飲む。酒と土地が一致する瞬間というのは、思っている以上に贅沢な体験だ。
滝沢園でも買える金井酒造店の酒
実は滝沢園キャンプ場の中でも、金井酒造店の日本酒が手に入る。定番の「弘法山」や「冷や酒」は常時置いてあるし、時期によっては季節限定の銘柄が並ぶこともある。
蔵で買い忘れても、キャンプ場で追加できる。あるいは蔵に寄る時間がなかった場合でも、滝沢園に着いてから秦野の地酒を手にすることができる。秦野のキャンプ場だからこそ成り立つ、地元の酒との出会い方だ。
ただ、品揃えは直売所の方が圧倒的に多い。純米大吟醸や黒笹シリーズ、クラッチュ(大吟醸ベースのレモンサワーの素)やウメザケ(日本酒ベースの梅酒)まで、全商品を手に取って選べるのは蔵の直売所だけだ。時間があるなら、やはり蔵に先に寄ることをおすすめする。
滝沢園に向かう道の途中に蔵がある。この立地が、秦野キャンプの隠れた強みだ。
BBQとレモンサワーの素という最適解
キャンプのBBQに日本酒もいいが、もうひとつ試してみるといいものがある。クラッチュ 湘南潮彩レモン40——金井酒造店が造る、大吟醸ベースのレモンサワーの素だ。
湯河原産レモン果汁40%。缶チューハイの果汁3〜8%とは比べものにならない濃さ。これをクーラーボックスに入れておいて、キャンプ場でソーダと割る。炭火で焼いた肉を頬張って、果汁40%のレモンサワーで流し込む。この組み合わせを一度やると、缶のレモンサワーには戻れなくなる。
ソーダがなくても、ペットボトルの水で割っても十分に美味しい。水割りにするとレモンの甘みが前面に出て、ゆっくり飲むのに向いている。夜が更けて焚き火を囲みながら飲むなら、お湯割りにはちみつを垂らすのもいい。同じ一本で朝から夜まで楽しめるのが、レモンサワーの素をキャンプに持っていく利点だ。
720ml一本で、ソーダ割りなら8杯以上作れる。缶を何本も担いでいくより軽いし、ゴミも出ない。キャンプの合理性と美味しさを両立できるのが、レモンサワーの素という選択肢だ。
表丹沢ネイチャーアクティビティと酒蔵という過ごし方
滝沢園がある表丹沢は、秦野市がネイチャーアクティビティの拠点として力を入れているエリアだ。キャンプ、川遊び、登山、トレイルラン——水無川渓谷の自然を使ったアクティビティが揃っている。
キャンプだけで一日を終わらせるのはもったいない。せっかく秦野まで来たなら、表丹沢の自然と秦野の食と酒をまるごと体験してみるのもいい。
たとえばこんな一日がある。午前中に蔵の直売所で買い出し。直売所のスタッフに「今夜BBQなんですけど」と伝えれば、肉に合う酒を選んでくれる。そのまま滝沢園に移動してテントを張り、午後は川遊び。夕方からBBQを始めて、蔵で買った白笹鼓の特別純米を冷やで一杯。暗くなったら焚き火の横でクラッチュのソーダ割りを作る。
秦野に来てよかった、と思える一日になるはずだ。
県立秦野戸川公園も近い。戸川公園のバーベキュー場は屋根付きの炉が13卓あって、予約制で手ぶらBBQもできる。滝沢園と戸川公園、どちらをベースにするかで過ごし方は変わるが、金井酒造店に寄るという楽しみはどちらでも加えられる。
蔵元の直売所で何を買うべきか
はじめて金井酒造店に来る人のために、キャンプ向けのおすすめをいくつか。
BBQの最中に飲むなら、クラッチュ 湘南潮彩レモン40がいい。肉の脂を果汁40%のレモンが切ってくれるから、何杯でも飲める。ソーダと氷を忘れずに。
食後に焚き火を囲みながらゆっくり飲むなら、白笹鼓 特別純米がいい。辛口でキレがあるから、燻製やチーズとの相性がいい。常温でも冷やでも美味しい。
甘いのが好きな人や日本酒が苦手な同行者には、白笹鼓 ウメザケを。日本酒ベースの梅酒で、ロックにすると夏の夜にぴったりだ。全国梅酒品評会で銀賞を獲っている実力派。
飲み比べセット(5銘柄)を一つ買っていくのも手だ。純米大吟醸から本醸造まで5種類入っているから、キャンプ仲間で飲み比べができる。「どれが好き?」という会話がキャンプの夜を盛り上げてくれる。
直売所は月曜から土曜、9時から17時まで。日曜は不定休。キャンプのチェックイン前に寄れる時間帯だ。
アクセスと寄り道プラン
金井酒造店は秦野市堀山下182-1。小田急線の渋沢駅から徒歩25分、新東名の秦野丹沢ICから車5分。滝沢園キャンプ場へは蔵から車で数分の距離にある。
車で来るなら、この順番がおすすめ。秦野丹沢ICを降りる → 金井酒造店の直売所で買い出し → 滝沢園キャンプ場へ。高速を降りてからキャンプ場まで、蔵を経由しても10分も変わらない。
電車の場合は、渋沢駅からバスで大倉方面に乗って滝沢園へ。蔵に先に寄る場合は、渋沢駅から徒歩25分で蔵に行き、そこからバスかタクシーでキャンプ場に向かう形になる。荷物が多いキャンプでは車の方が現実的だが、バンガロー泊の軽装なら電車でも十分だ。
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今年の夏、秦野でキャンプをするなら。蔵に寄ってから、山に向かおう。缶チューハイを箱買いする代わりに、蔵元の酒を一本。その一本が、いつものキャンプを少しだけ特別にしてくれるはずだ。
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