2024/1/18
このまちのミライを醸す〈地域資本循環〉。ミライザケ2種発売です。
投稿者:金井酒造店広報部
こんにちは、金井酒造店です。
6月始動の〈みらい酒プロジェクト〉。いよいよ皆様の手元へお届けできる準備が整いました。
今回キーワードとなったのは〈地域資本循環〉。まちの農業を盛り上げ、日本酒文化を支え、飲食店を楽しむ。米づくりから、お酒を楽しむ場まで、このまちの変わらないものを繋げ、新しきを楽しむ…そんなお酒が出来上がりました。
みらいざけプロジェクトとは?
2023年、6月。金井酒造店は、秦野市で農業を営む「株式会社 大地」の皆様と田植えに挑戦しました。
泥だらけになりながら植えたのは、酒造好適米「五百万石」。
日本酒の原材料は米と水。その全量に、秦野産を使用した日本酒を造りたい。そんな想いから、プロジェクトがスタートしました。
このプロジェクトの要となったのは〈地域資本循環〉。表丹沢を望む、神奈川県・秦野市の自然、このまちの大地がもたらす恵み、そこに住まう人々、彼らが培った技術――、そのすべてを〈地域資本〉と捉え、より多くの人へ届ける。
このまちに育まれ、共に歩んだ私たち金井酒造店の役目は、このまちの変わらないものを次のミライに繋ぐこと。地域に開かれ、未来を醸す酒蔵としての、新たな挑戦です。
ミライザケ・大地。
神奈川県唯一の盆地、秦野。
山々に抱かれたこのまちは、湧水群を有する名水の里。
雄大な表丹沢を望む大地で作られた減農薬の特別栽培米、酒米「五百万石」を、蔵の地下から汲み上げた「表丹沢伏流水」で醸しました。
米、水、日本酒を造るための全てを、このまちで。そしてこのまちから広く楽しんでいただけるお酒に。それは秦野の自然を、風土を広く親しんでいただける場所にする、ミライへの挑戦。
変わらないものを繋げ、新しきを楽しむ。それはまるで、刻々と姿を変え、我々の目を楽しませる山々の表情にも似た味わい深さ。
このまちを取り巻く自然、人、技術。それらが作り出す味わいを、加水せずそのまままま瓶に詰めた「原酒」。オンザロックやソーダ割にもおすすめ。
ミライザケ・詩歌。
『詩歌』とは、近代日本において短歌の世界を牽引した、秦野出身の歌人・前田夕暮が主宰した歌誌のタイトル。
彼の生家もまた、農家であったのだとか。前田夕暮はこのまちの自然を愛し、多くの短歌を残したと言われています。
このまちで育まれた酒造好適米「五百万石」を、夕暮の愛した表丹沢の山々を流れ来る「表丹沢伏流水」で醸しました。穏やかな味わいが、ふるさと・秦野のあたたかさを思わせます。
変わらないものを繋げ、新しきを楽しむ。それはまるで、明治の訪れとともに和歌から短歌へと変化した、詩歌のように軽やかな変容。
このまちの自然、文化、風土の全てを瓶に詰めました。このまちのミライを紡ぎ、新しい時代を切り拓く、金井酒造店の試みです。