ハイボールの度数は何度?1:3・1:4など割合別の一覧と計算式

居酒屋で頼むハイボールと、家で作るハイボール。同じ名前なのに、飲み終わったあとの残り方がずいぶん違う、と感じたことはないでしょうか。

理由は単純で、ハイボールには決まった度数がないからです。ウイスキーをどれだけソーダで割るかで、5%にも20%にもなります。ビール並みの一杯にも、ワインより強い一杯にもなる。

ここでは割合ごとの度数を一覧にしたうえで、自分で計算できるようにしておきます。お酒を造っている立場から、数字の見方をできるだけ実感に近い形でまとめました。

※ 写真はイメージです

目次

割合別・ハイボールの度数一覧

ウイスキーは一般に40度です。これをソーダで割ると、こうなります。

割合(ウイスキー:ソーダ) 仕上がりの度数 目安
1:1 20% 日本酒より強い。ロックに近い
1:2 約13% ワインと同じくらい
1:3 10% やや濃いめ。飲みごたえ重視
1:4 8% 標準的なハイボール
1:5 約6.7% すっきり。食事に合わせやすい
1:6 約5.7% ビールと同じくらい

居酒屋で出てくるハイボールや缶のハイボールは、おおむね7〜9%の帯に収まります。 割合でいえば1:3から1:4のあたりです。「濃いめ」をうたう商品は9%前後になることが多い。

ひとつ補足しておくと、上の数字は注いだ直後のものです。氷が溶けていくぶん、飲み終わる頃には実際にはもう少し下がっています。ゆっくり飲むほど薄くなる、と考えておけば大きくは外れません。

自分で計算する

割合が中途半端なときは、この式で出せます。

割ったあとの度数 = 元の度数 × 元の量 ÷ 全体の量

たとえばウイスキー30mlに、ソーダ120mlを注いだ場合。全体は150mlになるので、40 × 30 ÷ 150 = 8% です。

ソーダを150mlにすれば全体は180mlなので、40 × 30 ÷ 180 = 約6.7%。ソーダを30ml足すだけで、1.3%ぶん軽くなるということです。数字にすると小さく見えますが、8%と6.7%は体感でははっきり違います。

グラスの大きさが違っても、この式なら同じように計算できます。

度数より、純アルコール量で考える

実は「何度か」だけでは、どれだけ飲んだかはわかりません。濃さと量の両方を見る必要があります。そこで使うのが純アルコール量です。

純アルコール量(g)= お酒の量(ml)× 度数(%)÷ 100 × 0.8

最後の0.8はアルコールの比重です。ウイスキー30mlを使ったハイボールなら、30 × 40 ÷ 100 × 0.8 = 9.6g。ソーダをどれだけ足しても、この数字は変わりません。薄く割っても、使ったウイスキーの量が同じなら、体に入るアルコールの量は同じということです。

厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」の目安を1日あたり純アルコール約20g程度としています。ハイボールなら2杯くらいが、ひとつの目安になります。薄く割れば量は飲めますが、杯数が増えれば結局同じところに行き着きます。

薄めるのは飲みやすくするための工夫であって、飲む量を増やすためのものではない、というのが正直なところです。

ウイスキー以外で作った場合

ハイボールはウイスキーで作るものというイメージがありますが、炭酸で割ればどれも同じ考え方で計算できます。

ベース 元の度数 1:3 1:4
ウイスキー 40度 10% 8%
ジン・ウォッカ 40度 10% 8%
焼酎 25度 約6.3% 5%
日本酒 15〜16度 約4% 約3%

焼酎や日本酒はもともとの度数が低いので、ウイスキーと同じ割合で割ると薄くなりすぎます。 焼酎なら1:2、日本酒なら1:1くらいから始めたほうが、味も度数もちょうどよく収まります。

日本酒を炭酸で割った場合の目安はこうなります。

割合(日本酒:ソーダ) 15度の場合 16度の場合
1:1 約7.5% 8%
1:1.5 6% 約6.4%
1:2 5% 約5.3%

1:1でビールよりやや強い程度。ウイスキーのハイボールを1:4で作ったときと、日本酒を1:1で作ったときが、ほぼ同じ度数になります。

※ 写真はイメージです

度数を抑えたいなら

ハイボールの度数を下げる方法は3つあります。ソーダを増やす、使う酒の量を減らす、度数の低い酒を使う。

前の2つは味が薄くなるので、どこかで限界が来ます。味を保ったまま度数を下げたいなら、3つめが確実です。

私たちが造っている「SAKE for Highball」は、炭酸で割ることを前提に設計した清酒です。アルコール度数は16度なので、1:1で割ると約8%。ウイスキーのハイボールを標準的な1:4で作ったときと、ちょうど同じ帯に収まります。

約1年熟成させた酒を杉樽に移して香りをつけているので、割っても味の輪郭が消えません。ウイスキーが樽の香りでハイボールに奥行きを出すのと、考え方は同じです。日本の樽酒と同じ杉なので、オークとは違う清々しい木の香りになります。

SAKE for Highball 720ml

SAKE for Highball

炭酸割りを前提に設計した清酒。アルコール度数16度・精米歩合70%。約1年熟成させた酒を杉樽に移し、杉の清々しい木の香りをまとわせた一本。1:1で割ると約8%。丹沢山系の名水百選の伏流水仕込み。
720ml ¥2,420/1800ml ¥3,520(税込)

SAKE for Highball を見る →

作り方や合わせる料理は日本酒ハイボールの作り方にまとめています。お酒全般の度数を種類ごとに見たい場合はアルコール度数とは?お酒の種類別 度数一覧を、焼酎のソーダ割りとの違いは焼酎のソーダ割りと日本酒ハイボールの違いをどうぞ。

※ 未成年者の飲酒は法律で禁じられています。妊娠中・授乳期の方、運転される方の飲酒はご遠慮ください。

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