お年賀は何がいい? — 相手別に選ぶ、年始の挨拶の一本
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お年賀に何を持っていくかは、品物より先に「誰に渡すか」で決まる。実家と義実家、取引先、ご近所、お寺。同じ金額でも、置かれる場所が違えば向くものが変わる。
神奈川・秦野で酒を造っている立場から、相手別に考える順番と、日本酒を選ぶ場合の具体を書く。品物のカテゴリを先に絞りたい場合はお年賀はお菓子以外でのほうが早い。
*※ 写真はイメージです*
目次
まず金額の目安を決める
お年賀は、お歳暮より軽い贈り物として扱われる。1,000円台から3,000円くらいまでで選ばれることが多く、手土産の感覚に近い。
金額を上げれば喜ばれるという話ではないのが、お年賀の難しいところだ。年始の挨拶は毎年続くので、最初に高いものを渡すと翌年から下げにくい。続けられる金額に置くほうが、関係としては長持ちする。
実家・義実家 — 家族で開けられるもの
実家や義実家は、年始に人が集まる場所だ。おせちやお雑煮が並ぶ食卓で、その場で開けられるものが向く。
日本酒なら、香りの立つ純米吟醸が食卓で話題になりやすい。黒笹 Edenは精米歩合60%の純米吟醸で720ml 税込2,200円。Kura Master 2025の純米酒(精米歩合51〜65%)部門でプラチナ賞。冷やして出すと、刺身やかまぼこと合わせやすい。
義実家への初めての年始など、あらたまった場では木箱入りを選ぶ人が多い。白笹鼓の大吟醸は山田錦を45%まで磨いたもので、木箱入りの720mlが税込5,500円(木箱なしは4,400円)。金額は上がるが、箱の佇まいで「きちんとした贈り物」が伝わる。
家族に酒を飲まない人がいるなら、梅酒を選ぶと全員が手を出せる。白笹鼓のウメザケはアルコール9度台で、原材料は梅果(秦野産)・清酒・果糖の3つ。720ml 税込2,750円。
取引先・会社 — 分けられるか、置いておけるか
会社に持っていく場合、その場で誰かが持ち帰ることになる。一本だと渡す相手を決める手間が生まれるので、分けられる形のほうが置きやすい。
飲み比べのスターターキットは5銘柄入りで箱付き、税込3,850円。人数がいる場所なら、一本の高いものより収まりがいい。
年始の挨拶回りで何軒も回るなら、同じものを数本まとめて用意するほうが段取りが楽だ。うちの場合は蔵元から直送もできるので、訪問先に直接届けることもできる。
ご近所・お世話になっている方 — 軽さが効く
ご近所や、日頃お世話になっている方へのお年賀は、重すぎないほうがいい。受け取る側に「お返しをしなければ」と思わせない金額で、気持ちだけ伝わる形が収まる。
1,000円台の定番がちょうどいい帯だ。白笹鼓の本醸造は720ml 税込1,540円、純米は1,760円。どちらも普段の晩酌に足してもらう一本として渡せる。
避けたほうが無難なもの
相手の家に残るものは、お年賀には向きにくい。置き場所を決めてもらうことになるからだ。食べて飲んで無くなるもの、いわゆる消えものが選ばれるのは、この理由が大きい。
酒を渡す場合に気をつけたいのは、相手が飲まない場合だ。飲まない家に一升瓶を持っていくと、置き場所にも処理にも困らせてしまう。飲むかどうかわからないときは、720mlまでにしておくか、料理に使える酒や梅酒のように用途が広いものを選ぶほうが安全だ。
要冷蔵の酒も、年始は避けたほうが無難だ。正月の冷蔵庫には隙間がない。
まとめ
お年賀は相手から決める。実家・義実家なら家族で開けられる純米吟醸か、あらたまった場なら木箱入り。会社や取引先なら分けられるセット。ご近所なら1,000円台の定番。相手が飲むかわからないときは720mlか梅酒。要冷蔵は年始は外す。
のしと包装は無料で選べる。表書きは一般に「御年賀」「お年賀」で、水引は紅白の蝶結びが使われることが多い。



