鎌倉グルメガイド|何を食べる・食べ歩き・ランチ
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鎌倉で何を食べるか——出かける前に、たいていの人がこれを調べる。鶴岡八幡宮や大仏、長谷寺といった寺社を巡る街でありながら、鎌倉は食の街でもある。小町通りの食べ歩き、鎌倉野菜を使った和洋のランチ、相模湾のしらす、和スイーツ。エリアによって食の顔がはっきり変わるので、行き当たりばったりだと「結局どこで何を食べればよかったのか」になりやすい。
この記事では、鎌倉で食べるものをエリアと時間帯ごとに整理する。小町通り・若宮大路の食べ歩きとランチ、長谷・由比ヶ浜のしらすと海沿いの食、北鎌倉の落ち着いた寺めぐり飯。そして一日の組み立て方まで。私は秦野で酒を造っている金井酒造店の人間なので、鎌倉の食に「その日にどんな一杯を合わせると気持ちいいか」という地酒目線も少しだけ添えておきたい。和食や寺社・みやげの文脈なら日本酒の白笹鼓、食べ歩きや夏のカジュアルな一杯ならレモンサワーのクラッチュ、というふうに、場面で自然に振り分けて紹介する。
固有の店名はあえて断定で挙げない。鎌倉は店の入れ替わりもあり、時期によって営業も変わる。「こういうものが、このエリアに多い」という地図として読んでもらうのが、いちばん役に立つはずだ。
※ 写真はイメージです
目次
まず地図を頭に入れる — 鎌倉のエリア感
食べるものを語る前に、ざっくりした地理を押さえておくと一日が動かしやすい。鎌倉の食エリアは、大きく三つに分けて考えるとわかりやすい。
鎌倉駅東口〜小町通り・若宮大路。鎌倉駅を降りて東口に出ると、目の前に小町通りが延びている。食べ歩きとランチの中心はここだ。並行して走る若宮大路(鶴岡八幡宮へ続く参道)には、落ち着いて座れる和食やカフェも多い。初めての鎌倉なら、まずこの一帯で食を完結させても満足できる。
長谷・由比ヶ浜エリア。鎌倉駅から江ノ電で数駅、大仏(高徳院)や長谷寺のある長谷、そして海に近い由比ヶ浜。寺社めぐりと海辺の空気を一度に味わえるエリアで、しらすや海沿いのカジュアルな食が似合う。江ノ電沿いの食べ歩きもこのあたりの楽しみだ。
北鎌倉エリア。鎌倉駅からJR横須賀線でひと駅、北鎌倉は別世界のように静かだ。円覚寺・建長寺・明月院といった寺が点在し、人混みから離れて落ち着いて食事をしたい人向き。蕎麦や精進料理、古民家カフェといった「静かに腰を据える食」が中心になる。
つまり、「小町通りでにぎやかに食べ歩く」「長谷・由比ヶ浜で海と寺を味わう」「北鎌倉で静かに腰を据える」の三つを、その日の気分と同行者で選び分けるのが鎌倉の歩き方だ。以下、食べるものごとに掘っていく。
小町通りの食べ歩き — 鎌倉でいちばんにぎやかな食
鎌倉で何を食べるか迷ったら、まず小町通りの食べ歩きから入るのが王道だ。鎌倉駅東口から鶴岡八幡宮へ向かう約360メートルのこの通りには、片手で食べられるものから腰を据えるランチまでがぎっしり並んでいる。歩きながらつまむ時間そのものが、鎌倉観光の楽しみの半分を占めている。
食べ歩きで見かける定番
小町通りの食べ歩きでよく見かけるのが、しらすを使ったコロッケや天ぷら、串ものだ。相模湾のしらすは鎌倉の食の象徴で、揚げものや握りにして手軽に食べられる。甘いものなら、紫いものソフトクリームやだんご、最近はやりの和スイーツ系のスナックも通りの風景の一部になっている。塩気のあるものと甘いものを交互につまむと、人混みの中でも飽きずに歩ける。
鎌倉らしさで言えば、抹茶やほうじ茶を使ったスイーツ、和の素材を使ったジェラートなども増えていて、古都の雰囲気と相性がいい。一品ずつ食べ切ってから次へ進むのが、混んだ通りを快適に歩くコツだ。
食べ歩きを快適にするコツ
小町通りは通りの幅が広くないところに人が集まるので、週末の正午前後は人の密度がかなり高い。午前10時前か、午後3時以降に歩くと、同じ通りとは思えないほど快適になる。一度に何種類も持たず、両手をふさがないこと。ゴミ箱は限られているので、食べ終わった串や容器は持ち帰る前提で身軽にしておくと気持ちよく歩ける。
※ 写真はイメージです
食べ歩きに、どんな一杯を合わせるか
食べ歩きは塩気と揚げものが続くから、合わせるなら口の中を軽く整えてくれる一杯がいい。ひと回りして店に腰を下ろし、料理と一緒に楽しむカジュアルな一杯という場面だ。蔵元として挙げたいのは、果汁の多いレモンサワーをソーダで割ったもの。私たちのクラッチュは湯河原産レモンを果汁40%使っていて、糖類も香料も加えていない。だから余計な甘さがなく、レモンの香りだけがふっと立つ。揚げものの油や塩気をレモンの酸でリセットすると、次のひと口へ気持ちよく進める。もちろん歩きながらの飲酒は勧めない。席についてゆっくり料理と合わせる一杯として覚えておいてほしい。割り方の調整はレモンサワーの作り方10パターンにまとめている。
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鎌倉野菜のランチ — 古都ならではの食
鎌倉の食を語るうえで外せないのが鎌倉野菜だ。三浦半島の付け根にあたる鎌倉周辺は、土と気候に恵まれ、色も形もさまざまな野菜が育つ。鎌倉駅近くの市場では、地元の農家が朝採れの野菜を持ち寄り、その日のうちにレストランへ渡る。だから鎌倉のランチは、野菜が主役になる店が多い。
鎌倉野菜を楽しめる店の傾向
若宮大路や小町通りの裏手、長谷の住宅街に入ると、鎌倉野菜をふんだんに使ったイタリアンやフレンチ、和食、ビストロが点在する。サラダやバーニャカウダ、野菜のグリル、季節の野菜を使った和の小鉢——色とりどりの野菜が並ぶプレートは、見た目にも鎌倉らしい。観光地の食というと海鮮や食べ歩きに目が行きがちだが、「鎌倉野菜のランチ」を一日のどこかに入れると、その土地で食べた実感が強く残る。人気店は予約が取りにくいこともあるので、行きたい店が決まっているなら、時期や曜日によって事前に確認しておくと安心だ。
鎌倉野菜と地酒の合わせ方
野菜が主役の和食には、香りの穏やかな日本酒が合わせやすい。ここは地酒目線で書きたいところだ。私たちの白笹鼓は、丹沢山系の伏流水で仕込んだ神奈川の地酒で、米の旨味がふくよかに広がる。冷やでも常温でもいける懐の深さがあるので、季節の野菜の甘みや、出汁のきいた小鉢に寄り添わせるなら、よく冷やしすぎない温度で合わせると野菜の味が立つ。古都の和の食卓には、派手すぎない地酒がよく似合う。神奈川にどんな地酒があるかは神奈川の酒蔵14蔵にまとめてある。
長谷・由比ヶ浜のしらすと海の食
大仏や長谷寺を訪ねたら、長谷・由比ヶ浜のエリアで海の食を味わいたい。鎌倉は相模湾に面していて、しらすの水揚げで知られている。江ノ島・腰越とつながる海域で、「鎌倉でしらす丼」も名物として根づいている。
生しらす・釜揚げ・二色丼
しらす丼にはおおまかに三種類ある。生しらすはとろりとした口当たりと磯の香りが身上で、鮮度が命。だから禁漁期間や時化のあとは出ないことがある。釜揚げしらすはふっくらして甘みがあり、年間を通して安定していて、生魚が苦手な人にも食べやすい。両方を半分ずつのせた二色丼なら、食感と味の違いを一度に楽しめる。初めてなら二色丼から入るのが間違いがない。しらす漁には禁漁期間があり、おおむね年明けから春先にかけては生しらすが手に入りにくいので、生にこだわるなら時期を選ぶか、釜揚げで楽しむ構えで行くと気持ちが楽だ。
江ノ電沿いの食べ歩きと和スイーツ
長谷から由比ヶ浜、そして江ノ島方面へ続く江ノ電沿いは、海の景色と食べ歩きの両方が楽しめる。クリームあんみつや葛切りといった和スイーツ、海を眺めながらのカフェも多く、寺めぐりで歩いた体をひと休みさせるのにちょうどいい。なお、はまぐりや牡蠣といった二枚貝を食べるなら、中心部までしっかり火を通したものを選ぶと安心して楽しめる。店で加熱して出されたものをそのままいただくのが間違いない。
※ 写真はイメージです
海の食に合わせる一杯
しらすは味そのものが繊細だから、合わせる飲みものは甘みと磯の香りを消さないものがいい。果汁の多いレモンサワーを薄めのソーダ割りで合わせると、しらすの甘みを覆い隠さずに磯の余韻だけをレモンの酸で軽く整えてくれる。海辺のカジュアルな食には、クラッチュのような一杯が似合う。逆に、腰を据えて地魚の刺身や煮付けをじっくり味わうなら、米の旨味のある白笹鼓を冷やで合わせるのもいい。料理ごとの細かい合わせ方は湘南の海ごはんに合わせるレモンサワーに書いた。
北鎌倉の静かな食 — 寺めぐりと腰を据える一皿
人混みを避けて落ち着いて食べたいなら、北鎌倉がいい。円覚寺・建長寺・明月院といった寺が点在するこのエリアは、鎌倉駅周辺ほどは混まず、食も静かで落ち着いている。
蕎麦・精進料理・古民家カフェ
北鎌倉で多いのは、手打ち蕎麦、寺の文化に根ざした精進料理、そして古民家を改装したカフェだ。寺をひとつふたつ巡ってから、静かな店で蕎麦をたぐる——この流れは北鎌倉ならではの贅沢だ。精進料理は野菜と豆腐、湯葉を中心にした滋味のある食で、鎌倉野菜の文脈ともつながっている。古民家カフェでは、抹茶やほうじ茶を使った和スイーツとともに、庭を眺めてゆっくりできる。
静かな和の食に、地酒を添えるなら
蕎麦や精進料理のような、素材の味を静かに楽しむ食には、香りを主張しすぎない地酒が合う。白笹鼓は派手な吟醸香で押すタイプではなく、米の旨味がじんわり広がる飲み口なので、出汁や野菜、蕎麦の風味を邪魔しない。古都の静けさの中で味わう一献としては、こういう地酒がちょうどいい。もちろん、寺めぐりで歩いたあとは体を休め、ひと息ついてからにしてほしい。車で来た人は飲まない。落ち着いた食と一献は、その順番を守ってこそ気持ちよく楽しめる。
一日の食べ歩きプラン — 時間帯で組み立てる
鎌倉は、食べるものを時間帯とエリアで組み立てると一日がきれいに流れる。同行者と季節で変わるが、ひとつの型として示しておく。
| 時間帯 | 食べるもの | エリア |
|---|---|---|
| 朝〜午前(〜11時) | 古民家カフェ・蕎麦・寺めぐり | 北鎌倉 |
| 昼(11〜13時) | 鎌倉野菜のランチ・しらす丼 | 若宮大路 or 長谷 |
| 午後(13〜16時) | 小町通りの食べ歩き・和スイーツ | 小町通り |
| 夕方(16時〜) | 海を眺めるカフェ・地魚の食事 | 由比ヶ浜・長谷 |
ポイントは、静かな北鎌倉を午前のうちに回り、昼にしっかり食べ、午後はにぎやかな小町通りで食べ歩くこと。混雑する小町通りを午後3時以降に持ってくると、人の波を避けやすい。寺社めぐりと食を交互に挟むと、一日が単調にならず、最後まで楽しく歩ける。
鎌倉の余韻を、家でも・手みやげにも
鎌倉を歩いた日の食の余韻は、家に持ち帰ることもできる。釜揚げしらすを丼にして和スイーツを添えれば、ちょっとした鎌倉の食卓になる。和食の日には神奈川の地酒・白笹鼓を一献、夏のカジュアルな日には果汁の多いクラッチュをソーダで一杯——場面に合わせて選べば、古都を歩いた日の気分にすっと戻れる。
白笹鼓もクラッチュも、蔵元直送のオンラインストアで買える。鎌倉の手みやげに地酒を選ぶ視点は鎌倉のお土産にお酒をに、湘南エリア全体のみやげとしての地酒は鎌倉・湘南のお土産に神奈川の地酒をに詳しくまとめてある。「買う・贈る」の具体はそちらへ。
PRODUCT
白笹鼓 大吟醸 — 神奈川・秦野の地酒
丹沢山系の名水仕込み / 華やかな香りとまろやかなコク / 15度
720ml ¥4,400(木箱あり ¥5,500)/ 蔵元直送・のし対応
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※ 写真はイメージです
鎌倉グルメのまとめ
鎌倉で何を食べるか——答えは「エリアと時間帯で変える」だ。午前は北鎌倉で静かに蕎麦や寺めぐり、昼は鎌倉野菜のランチやしらす丼、午後は小町通りでにぎやかに食べ歩き、夕方は海を眺めながら。固有の名店を追いかけるより、この流れを頭に入れておくほうが、鎌倉の食はずっと楽しめる。
そして、その日の食卓に合わせる一杯として、和の食には神奈川の地酒・白笹鼓を、食べ歩きや夏のカジュアルにはレモンサワーのクラッチュを、場面で選び分けてもらえたらうれしい。私たちは秦野の蔵から、古都を歩いた日の食卓に添えられる一本を届けている。鎌倉に行く日も、家で鎌倉の食を再現する日も、神奈川の地酒を思い出してもらえたら。
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