神奈川のお土産に地酒を選ぶ — 14蔵から見つける、定番みやげと違う一本

神奈川のお土産・手土産|原料まで神奈川産のものを贈るなら ※ 写真はイメージです

神奈川のお土産といえば、シウマイ、鳩サブレー、くるみっこ、プリン。どれも本当によくできていて、渡して外れることがない。定番が強いのには理由がある。

そのうえで、ひとつだけ知っておくと選択肢が広がる話がある。神奈川の定番みやげの多くは「神奈川で作られた」ものであって、「神奈川で穫れた原料でできた」ものではない。 焼き菓子の小麦もバターも、たいていは県外や海外から来る。これは品質の話ではなく、菓子という商品の成り立ちの話だ。

では、原料からまるごと神奈川産のものは何か。ひとつの答えが、この土地の米・果実・茶葉で造った酒だ。米は秦野、レモンは湯河原、茶葉は足柄。土地でできたものを、その土地の水で仕込む。神奈川の風景をそのまま瓶に詰めたようなものが、実はいちばん「神奈川産」を名乗れる。

神奈川県内には14の清酒蔵元があり、丹沢・足柄・湘南の水と風土が酒に表れている。この事実を知っている人は、まだ少ない。だからこそ、お土産として渡したときに「こんなのあるんだ」と驚かれる。

目次

原料まで神奈川産の三本

秦野の金井酒造店で造っている中から、米・レモン・茶という三つの神奈川の恵みでできた三本を紹介したい。どれも720mlで2,200〜2,750円。菓子折りとほぼ同じ価格帯で、渡したときの意外性はかなり大きい。

① 米 — ミライザケ(全量秦野産米)

ミライザケは、米も水も100%秦野産で仕込んだ日本酒だ。丹沢山系の伏流水は環境省の名水百選に選ばれた水で、その水が育てた米を、同じ水で仕込む。土地の個性がそのまま出る造りなので、テロワール(土地の個性)を掲げている。

味の方向で三種類ある。詩歌はふわりと吟醸香が立ち、旨みとやさしい余韻。大地は原酒らしい密度の高い旨みとほのかな酸。奏炎は辛口の特別純米で、食材を引き立てるキレが持ち味だ。日本酒を飲み慣れた人には「全量地元産」という背景が刺さるし、そうでない人にも「秦野の米と水だけで造った」の一言は伝わりやすい。

ミライザケ テロワール純米吟醸 詩歌

ミライザケ テロワール純米吟醸 詩歌

100%秦野産の米と水。吟醸香とやさしい余韻。
720ml ¥2,200/1800ml ¥3,740(税込)

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濃さを求めるなら大地(純米吟醸原酒・720ml ¥2,310)、辛口なら奏炎(辛口特別純米・720ml ¥2,200)。三本そろえて飲み比べにすると、同じ土地の米から出る表情の違いが楽しめる。

② レモン — クラッチュ 湘南潮彩レモン40(湯河原産レモン)

日本酒が得意でない相手には、神奈川・湯河原産の「湘南潮彩レモン」を果汁40%使ったレモンサワーの素がある。糖類も香料も加えていないので、缶のレモンサワーとはまるで別物の、レモンそのものの香りと酸が立つ。ソーダで割るだけで一杯できる手軽さも、贈られた側にありがたい。

クラッチュ 湘南潮彩レモン40

クラッチュ 湘南潮彩レモン40

湯河原産レモン100%・果汁40%。糖類・香料不使用。25度。
720ml ¥2,750/1800ml ¥4,950(税込)

クラッチュを見る →

③ 茶 — クラッチャ 足柄茶(足柄の地場茶)

お酒が強くない人や、甘いものが得意でない人に案外喜ばれるのがお茶のお酒だ。神奈川・足柄の地場茶「足柄茶」を、粉茶と抹茶のダブルで仕込んだクラフトリキュール。こちらも糖類・香料は使っていない。水で割るだけで、濃いお茶を飲むような一杯になる。

クラッチャ 足柄茶

クラッチャ 足柄茶

足柄茶を粉茶+抹茶で仕込んだお茶のお酒。糖類・香料不使用。25度。
720ml ¥2,750/1800ml ¥4,950(税込)

クラッチャを見る →

三本とものし・ギフト包装に対応していて、蔵元から直送できる。相手の好みが読めないときは、日本酒とレモン、あるいは茶を組み合わせて贈ると外しにくい。

もうひとつ、秦野産の梅を自社の日本酒で漬けた「ウメザケ」(720ml ¥2,750・全国梅酒品評会 日本酒梅酒部門 銀賞)も原料が神奈川産だ。日本酒はちょっと、という相手にはこちらが届きやすい。選び方は梅酒をギフトに贈るにまとめている。

神奈川のお土産に地酒を選ぶ — 14蔵から見つける、定番みやげと違う一本(2) ※ 写真はイメージです

神奈川の地酒がお土産になる理由

新潟や山形の地酒なら、誰でもイメージが湧く。だが「神奈川の地酒」と言われてもピンとこない人が多いだろう。それが逆に強みになる。

「神奈川に酒蔵があるの?」という反応から始まる会話がある。「丹沢の名水百選の水で仕込んでいる蔵が秦野にあってさ」「茅ヶ崎にも蔵元があるんだよ」——こういう話ができるお土産は、食べ物の定番みやげにはない価値がある。

地酒は消えものだから、気に入ればリピートしてもらえる。お菓子を一度食べて終わりではなく、「あの酒、美味しかったからまた飲みたい」と蔵元のオンラインストアで追加注文する。お土産が一回きりの消費で終わらず、蔵元との継続的なつながりになる。これは地酒ならではの特徴だ。

知られていないからこそ驚かれる。神奈川の地酒は、お土産として実はかなり強い。

蔵元から選ぶ神奈川のお土産

神奈川の14蔵は、それぞれ水も米も個性が違う。お土産として渡すなら、産地の背景を語れる蔵を選びたい。

金井酒造店(秦野市)の白笹鼓(しらささつづみ)は、いちばん「語れる」地酒だと思う。明治元年(1868年)創業。仕込み水は丹沢山系の伏流水で、環境省の名水百選に選ばれた秦野の水だ。「丹沢の名水百選の水で仕込んだ日本酒」——この一行で、もらった人の興味は引ける。

純米酒は米の旨みを引き出した食中酒で、晩酌の一本として重宝される。本醸造はすっきりとした辛口で、料理を選ばない。大吟醸は穏やかな香りと消えていく後味が上品で、特別な贈り物に向いている。

日本酒が得意でない相手には、同じ蔵が造るクラッチュ 湘南潮彩レモン40がある。大吟醸ベースに湯河原産レモン果汁40%のレモンサワーの素だ。ソーダで割るだけで本格的な一杯になる。日本酒とクラッチュをセットで贈れば、相手の好みに関わらず楽しんでもらえる。

熊澤酒造(茅ヶ崎市)の天青は湘南の蔵元として知られ、日本酒ファンの間では認知度が高い。久保田酒造(相模原市)の相模灘は全国の酒販店にも流通している。それぞれの蔵に個性があって、渡す相手のことを考えながら選ぶ時間も楽しい。

14蔵あれば14通りの選び方がある。その中から一本を選んで渡すこと自体が、地酒のお土産の醍醐味だ。

お土産を渡すときの一言

地酒は、渡すときの一言で印象がまるで変わる。

白笹鼓なら「丹沢の名水百選の水で仕込んだ秦野の地酒。明治元年から続く蔵元で」。天青なら「湘南・茅ヶ崎の蔵元の酒で、日本酒好きの間では有名なやつ」。クラッチュなら「大吟醸ベースのレモンサワーの素。果汁40%だから、缶とは全然違うよ」。

産地と背景がわかるお酒は、もらった瞬間から「話のネタ」になる。お菓子の箱を開けて「ありがとう」で終わるのと、酒の瓶を見て「何これ、どこの蔵?」と会話が始まるのでは、お土産としての体験が全然違う。

職場へのまとめ買いなら本醸造の一升瓶。個人への贈り物なら720mlの大吟醸。日本酒が苦手な相手にはクラッチュ。渡す相手と場面に合わせて選べるのが、地酒のお土産の柔軟さだ。

蔵元から直送で届くお土産

神奈川のお土産を買うタイミングは、旅行中とは限らない。帰宅してから「あのとき飲んだ地酒をもう一度」と思い出すこともあるし、旅行に行けない相手に「神奈川みやげ」として送りたいこともある。

金井酒造店のオンラインストアなら、蔵元から直送で全国に届く。ギフト包装にも対応しているから、そのまま贈り物として渡せる。秦野の直売所に来店すればスタッフに相談しながら選ぶこともできるし、オンラインで事前注文して来店受け取り(ローカルピックアップ・送料無料)も可能だ。

「神奈川みやげ」としてだけでなく、季節の贈り物に神奈川の地酒を選ぶ人も増えている。夏はお中元に日本酒を贈るなら、年末はお歳暮に日本酒を贈るなら、祖父母へなら敬老の日に日本酒を贈るで、それぞれ時期と相手に合った一本の選び方をまとめている。

神奈川を訪れた記憶ごと、瓶に入れて贈る。それが地酒のお土産だ。

神奈川のお土産に地酒を選ぶ — 14蔵から見つける、定番みやげと違う一本 — 蔵元から直送で届くお土産 ※ 写真はイメージです


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